碇栞奈個展「あれどもあらずあらずともある」のご案内
日本の伝統的な美術を基に、現代的な視点から幽霊をテーマにした碇栞奈の個展が、尼崎市のアートスペースA-LABで開催されます。会期は2026年の2月7日から3月29日までと、長期にわたる展示が計画されています。入場は無料で、毎日訪れることができますが、火曜日はお休みなので注意が必要です。
この展覧会のテーマ、「あれどもあらずあらずともある」は、見える存在と見えない存在の狭間を探るものです。碇は、幽霊という存在が持つ曖昧さ、さらにそれが私たちの思いや感情をどのように映し出しているかを表現します。日本の古典と現代アートの融合を通じて、観客に新たな視覚体験を提供する試みです。
幽霊と日本画の融合
本展では、日本画アーティストとしての碇栞奈が特に注目されるのは、彼女の作品が単なる視覚的な美を追求するだけでなく、深いメッセージを内包している点です。古くからこの世の情念を反映してきた幽霊は、様々な物語や文化の中で多様な形で存在してきました。近松門左衛門などの先人たちが生み出した怪談は、人々の情感を巧みに描き出してきましたが、碇の作品もまたその流れを汲んでいます。
展示内容
会場には、碇の作品だけでなく、彼女が使用する日本画の絵具や材料、さらには模写作品も展示されます。これにより、来場者は日本画の技法や文化についても深く理解することができます。特に、透過性のある素材や、色彩の変化を利用した作品の数々は、観る者に新しい感覚をもたらすでしょう。
関連イベントのご案内
また、展示期間中には特別なトークイベントも行われます。3月14日には、画家の松平莉奈氏を招き、「日本画における古典の定義」についての対話が予定されています。定員は20名と限られているため、参加希望者は早めに申し込むことをお勧めします。
最後に
この個展は、幽霊というテーマを通じて、見えない存在や私たちが普段見ようとしないものについて考えさせてくれる機会です。混沌とした現代社会の中で、アートがどのように私たちの意識を変えるか、ぜひご自身の目で確かめてみてはいかがでしょうか。身近なアートスペースで行われるこの展覧会で、アートの新たな魅力に触れてみてください。