仁淀川町オーバーツーリズム対策動画の新たな試み
高知県仁淀川町は、観光客の訪問が特定のシーズンやスポットに集中することによるオーバーツーリズムの問題を解決すべく、新しいアプローチを採用した。2023年7月25日に公開されたこの動画は、観光客にネガティブな「禁止」という言葉を使わずに、ポジティブな視点から仁淀川町の魅力を発信している。これにより、観光客の行動を多極分散へと導くことを目指している。
仁淀川町の現状
「仁淀ブルー」として知られる清流の仁淀川を抱える仁淀川町。毎年多くの観光客が青い川を楽しむために訪れる。しかし、桜や紅葉のシーズンに集中し、その他の時期には町全体が静まりかえるという現象が起きている。このような観光客の一極集中は、駐車場の不足や交通渋滞、環境悪化、ゴミの問題など、さまざまな課題を引き起こしている。
オーバーツーリズムの背景
観光協会によると、オーバーツーリズムの要因は大きく分けて以下の3つとなる。
1.
場所の集中・偏り: 花見や紅葉を楽しめる特定のスポットに観光客が偏っている。
2.
季節の集中・偏り: 限られた季節や期間に人が集中する傾向がある。
3.
楽しみ方の集中・偏り: 一般的な観光地での楽しみ方に制限されている。
動画制作の目的
オーバーツーリズムの課題を解決するために、仁淀川町では「オーバーツーリズム啓発動画」を制作した。この動画では、町民が自信を持っておすすめする「新たな場所」「季節」「楽しみ方」を提案し、観光客の行動を変え、多極分散を促進することが目的である。これにより、通年での来町を促すことも視野に入れている。
動画の特徴
制作された動画は、以下の3つの特徴を備えている。
1.
ポジティブなメッセージ: ネガティブな禁止表現を一切用いず、楽しいポイントに焦点を当てた。
2.
仁淀川町ならではの体験: 通常の観光地では得られない、地域特有の魅力を強調。
3.
安全な観光情報: 仁淀川町での安全で快適な観光を実現するための情報を提供。
動画の内容
動画は、「仁淀ブルーだけじゃない仁淀川町の楽しみ方」をテーマに、冬や夏、秋の各シーズンにおける魅力を伝える。星空を眺めたり、新たな名所を訪れたりする様子が描かれており、観光客が行くべき場所や体験を提案する。また、自然環境を楽しむために必要な情報や、訪れる際の注意点も盛り込まれている。
結論
仁淀川町のオーバーツーリズム対策動画は、観光客の行動変容を促し、地域の魅力を再認識させる重要な試みである。ぜひ動画をご覧いただき、この美しい町の新たな魅力を体験してほしい。
動画視聴はこちらから
お問い合わせ:仁淀川町観光協会
電話: 0889-35-1333
メール:
[email protected]
担当者: 西森