株式会社だんきち、オリコンとの資金調達でオンラインスポーツレッスンを拡大

大阪に拠点を置くITベンチャー企業、株式会社だんきちが、株式会社オリコンから約1.4億円の第三者割当増資を実施した。この資金調達により、累計での調達額は4.7億円に達する。

資金調達の背景と目的

「スポーツレッスンの新しい歴史を創る」をミッションに掲げる株式会社だんきちは、スマートフォンアプリを利用したオンラインスポーツレッスンの提供を目指している。一般的にスポーツを学ぶ際には、決まった時間にレッスンスクールに通う必要があるが、これには多くの制約が伴う。新型コロナウイルスの影響を受け、自粛ムードが高まった2020年5月、だんきちが提供するオンラインダンスレッスンアプリ『スポともダンス』は、新規入会数が前月比の500%を記録。これを契機に非対面型サービスが定着し、オンラインレッスンの需要が高まっている。この資金調達によって、ダンスのほかにもゴルフや野球などの分野にもオンラインレッスンの展開を強化していく考えだ。

ゴルフへの展開を目指す理由

ゴルフについては、子どもよりも大人の利用者が多く、特に忙しい社会人にとって時間の制約から解放されるオンラインレッスンが求められている。オンラインアプリを利用することで、ゴルフスクールとレッスンを受けたい利用者とのマッチングが可能になることから、サービスの向上に期待が寄せられている。

野球への展開強化

また、株式会社だんきちは、2019年にはエイベックスとの資金調達を行い、ダンスのオンラインレッスンサービスの拡大を図った。一方、野球領域では、2022年にトーアスポーツマシーンからの資金調達を経て、野球コンテンツの充実を目指している。これにより、両者のニーズを掛け合わせ、新しいサービスを提供する計画だ。

事業概要：スポーツのオンラインレッスン

株式会社だんきちが開発したスマートフォンアプリは、時間や場所に縛られずにスポーツレッスンを受けることができる。従来のレッスン時間が合わない、近くにスクールがないといった理由で受講できない問題を解決するために設計されており、講師には有名なダンサーやプロゴルファー、元プロ野球選手が名を連ねている。高い指導力と専門性を持たせることで、オンライン環境においても質の高いレッスンが提供される。

今後の展望

株式会社だんきちは、引き続き「スポーツレッスンの新しい歴史を創る」をテーマに、オンラインスポーツレッスンを推進していく。コロナ禍を経て、非対面型サービスが普及した現状において、まだ根強い「レッスンはスクールに通うもの」というイメージを覆す働きかけを行う。資金調達を機に、オンラインだけでなく、実店舗でのプロモーションも強化し、全国的に「オンラインでスポーツレッスンが受けられる」という認識を広め、国内シェアNo.1を目指す。