リモハラ問題の深刻さ
2020-05-22 14:04:29

テレワーク時代のリモートハラスメント、8割が上司とのストレスを感じる実態

テレワークの進化とリモートハラスメントの実態



近年、テレワークが普及する中で新たな課題として浮上しているのがリモートハラスメント(リモハラ)です。企業におけるリモハラの影響についての調査が実施され、約8割の部下が上司とのコミュニケーションでストレスを感じていることが明らかになりました。この調査結果は、テレワークにおけるコミュニケーションの方法がもたらす影響を示しています。

調査の概要



この調査は、2020年5月20日から21日にかけて行われ、オンラインでのアンケート形式で実施されました。対象はテレワーク業務を行う110名の会社員で、調査の焦点は上司とのコミュニケーションによるストレスや不快感の実態です。

ストレスを感じる部下の実態



調査の結果、テレワーク中に上司とのコミュニケーションで「何度もストレスを感じた」と回答した部下は41.8%、また「ストレスを感じたことがある」と回答した者は37.2%に上りました。合計すると、ストレスを感じる部下は約8割に達します。この背景には、チャットでの厳しい言葉遣いや、細かくチェックされることへの不快感などが挙げられ、具体的な意見としては、「必要以上にウェブ会議を求められる」や「仕事の進捗を常に確認される」といった声が寄せられています。

在宅勤務によるストレスの増加



上司とのコミュニケーションでのストレスに関して、出社時と比較して「かなり増えた」と答えた部下は25.5%、「少し増えた」と答えた部下は40.9%に達しました。この結果から、リモート環境では上司との距離感が近く感じられ、なおかつチェックが厳しくなることでストレスが増加していることが分かります。

リモートハラスメントの現状



さらに、調査の中で、上司から「常に仕事をしているかの確認」を受けたり、「プライベートに関する質問」をされるといった状況も報告されています。具体的には、46.4%の部下が仕事の進捗を常に確認される経験を持ち、40.0%がプライベートな内容に関する質問を受けたことがあるとしています。このような行為は、リモハラと見なされる可能性が高く、企業における注意が必要です。

上司への要望



部下たちが上司に気をつけて欲しいポイントとして最も多く挙げられたのは「仕事とプライベートの棲み分け」で、52.7%がこれを選択しています。続いて「チャットやメールでの言葉遣い」が43.6%、また「プライベートへの無遠慮な介入」が30.9%という結果になりました。テレワークの環境においては、対面でのハラスメントの取り組みだけでなく、リモート環境での新たなハラスメントの取り扱いも求められています。

まとめ



今回の調査結果から、テレワークにおける上司とのコミュニケーションでは、ストレスを感じている部下が多く、リモートハラスメントの予防に向けた具体的な対策が急務であることが明らかになりました。企業は、ハラスメント防止法の施行に伴い、リモート環境下でのコミュニケーションに関するルールを見直し、社員が快適に働ける環境を整える必要があります。社員一人ひとりが安心してテレワークを行える社会を実現するために、意識改革が求められる時代です。

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