デバネズミ飼育開始
2023-07-04 11:25:57
熊本市動植物園でデバネズミの飼育がスタートしました
2023年6月30日、熊本市動植物園で特別な一般公開が行われました。この日は、熊本大学大学院生命科学研究部の三浦恭子教授が率いる研究室から提供されたハダカデバネズミ11頭とダマラランドデバネズミ4頭が初めて公開され、地元の動植物園に新たな仲間が加わりました。
ハダカデバネズミは、九州における動植物園で初めての飼育となります。また、ダマラランドデバネズミは国内の動植物園で初めて飼育されることとなり、両者ともその珍しさから多くの注目を集めています。
デバネズミは、その独特な社会構造として「真社会性」を持ち、分業体制が確立された群れを形成します。この特性は、アリやハチと同様で、ハダカデバネズミとダマラランドデバネズミの2種の哺乳類だけが示しています。
特に、ハダカデバネズミはその長寿命が知られており、がんに対しても強い耐性を持つことが研究で示されています。これらの特性が、医学や老化研究において非常に貴重なモデル生物として位置づけられています。
三浦教授は、デバネズミの老化耐性やがん化耐性に関する研究を進めています。この研究の成果は、今後の医療や健康科学の進展にも寄与することが期待されています。
一般公開初日には、来園者が興味深い目を輝かせてデバネズミたちの観察を行いました。特にお子様たちは、彼らの不思議な姿勢や行動に夢中になり、普段見ることのできない生態に新たな知識を得ていました。
三浦教授と研究室のスタッフは、動植物園の職員と共に多くの来園者を迎え、これらの珍しい動物たちの魅力を伝えています。デバネズミの飼育開始は、熊本市動植物園にとって新たな展開であり、来園者にとっても特別な経験となることでしょう。
今後も熊本市動植物園では、デバネズミに関する情報提供やイベントが行われる予定です。動植物に興味がある方は、ぜひこの機会に訪れてみてはいかがでしょうか?
会社情報
- 会社名
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国立大学法人熊本大学
- 住所
- 熊本県熊本市中央区黒髪2-39-1
- 電話番号
-
096-344-2111