京セラとJAE提携
2025-10-30 16:32:31

京セラと日本航空電子工業が資本業務提携を締結しコネクタ事業を強化

京セラと日本航空電子工業の提携の詳細



京セラ株式会社は、このたび日本電気株式会社(以下、NEC)から日本航空電子工業株式会社(以下、JAE)の株式を取得し、新たな資本業務提携を結ぶことを発表しました。この提携は、コネクタ分野での競争力をさらに強化するための重要なステップとなります。

JAE株式の取得について



京セラは、市場外相対取引を通じ、JAEの筆頭株主であるNECから22,232,269株の株式を取得することを決定しました。これにより、JAEは京セラの持分法適用会社として位置付けられます。この株式取得は、2025年10月31日を予定しており、これを機に両社の協力体制が一層強化されることが期待されています。

資本業務提携の目的



この提携は、京セラが持つ生産技術やさまざまな販売網を活用し、コネクタ市場での競争を生き残るための重要な戦略です。また、JAEは自社の強みである欧州自動車市場向けカスタムコネクタの製品開発力を生かしながら、両社間のシナジーを創出していく方針です。特に、MLCC事業やタンタルコンデンサ事業に注力しつつも、新たに拡大する市場である自動車やデータセンター、産業ロボット向けのニーズに応えていく必要性があります。

提携の具体的内容



提携の具体的な内容として、京セラとJAEは以下の取り組みを進めることで、協業の深化を図ります:

1. 製造委託の拡大:既に契約済みのKAVXチェコ工場への製造委託品種を増やし、京セラの他の海外生産拠点を活用してJAEの製品を製造します。
2. 販売チャンネルの活用:京セラグループによる販売チャネルを活かし、JAEのコネクタ製品を欧州市場に展開していく計画です。
3. 共同開発:新製品の設計を共同で行い、次世代コンピューティングに向けた光技術の開発も合わせて行います。
4. シナジーの発揮:両社の設計リソースを最大限に活用し、製品の品質や性能向上を図ります。

役員の派遣について



この提携により、京セラはJAEに取締役を派遣する権利を持つことが合意されており、組織的な連携を一層強化することが見込まれています。

JAEについての概要



日本航空電子工業株式会社は、東京都に本社を置き、コネクタや航空・宇宙用電子機器などの製造・販売を手がけています。1953年に設立され、資本金は1069億円。今後は、京セラとの提携を通じてさらなる成長を遂げることが期待されています。特に、自動車や携帯機器、産業機器向けのニーズに迅速に対応するため、技術開発やマーケティングの強化を図っています。

この提携が、今後のコネクタ市場にどのような影響を及ぼすのか、業界内外から注目が集まっています。


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会社情報

会社名
京セラ
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