パナソニック オートモーティブシステムズの新たな記録
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社(以下、パナソニック)は、スマートフォン向けの車載ワイヤレス充電器において、全世界での累計出荷台数が1,000万台を突破したことを発表しました。この実績は、同社が持つ独自の技術力と日本国内外のニーズに応える努力の結晶と言えるでしょう。
独自のムービングコイル技術
パナソニックが開発したワイヤレス充電器は、特に注目すべき点がその充電技術にあります。充電器は「ムービングコイル技術」を採用しており、これにより車両走行時の振動によるスマートフォンの位置ずれを補正し、安定した充電が実現されています。実際、多くのユーザーから高い評価を受けており、車載充電器としての信頼性が確立されています。
充電器の歴史と進化
パナソニックのワイヤレス充電器の歴史は、2010年の「Qi」規格の策定に端を発します。同社はこの国際規格に対応した充電器の開発に取り組み、2013年には初号機を自動車メーカー向けに提供しました。
その後、さらなる技術革新を進め、薄型・軽量化や急速充電機能の向上に努めました。特に2021年には、振動による位置ずれをカバーする新しい2軸ムービングコイル方式を採用したことで、より多様な車両への対応が可能となりました。これにより、2021年度には出荷台数500万台を突破しました。
最新モデルと将来展望
2023年7月には、最新のQi規格ver1.3.2に準拠したモデルが登場し、大型スマートフォンやケースの厚みを考慮した設計が施されました。この技術革新は、急速なデバイスの進化に対応する一環とも言え、より多くのユーザーに利便性を提供しています。
今後、パナソニックはさらなる技術革新を進め、ワイヤレス充電器の大電力化や高効率化を進めることで、安全で快適なドライビング環境を提供し続けることを目指しています。国内はもちろん、メキシコ、チェコ、中国、タイなどの拠点も含め、90車種以上の自動車モデルに採用されている現状は、その市場ニーズの高まりを示しています。
パナソニックオートモーティブシステムズの充電技術は、今後も進化を続け、自動車業界における新たな基準を設定していくことでしょう。
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