新たな地域エネルギー活用
2025-02-17 15:51:20

地域エネルギー資源の効率的活用を目指した新実証試験が開始

新たな地域エネルギーマネジメントサービスの始まり



2023年2月17日、NTTアノードエナジー株式会社を含むNTTグループの企業が共同で新しい地域エネルギーマネジメントサービスの実証試験を開始しました。このサービスは、太陽光発電や蓄電池といった地域のエネルギー資源を有効活用し、地域の経済性向上とエネルギーの地産地消を目指すものです。

地域エネルギー地産地消の背景

2016年に電力の小売自由化が進む中、地域新電力会社の設立が増え、地産地消による地域内での資金循環と地方創生への期待が高まっています。しかし、蓄電池等の導入コストが社会実装の大きな障壁となっているのが現状です。これを解決するために、三社は知見や技術を結集し、地域のエネルギー資源を一元管理・効率運用する「地域エネルギーマネジメントサービス」の提供を目指し、実証試験を開始しました。

提供する価値

このサービスは、クラウド環境で運用される「エコめがね」と「エネパイロット」という2つのサービスを基盤に、次のような5つの目標を設定しています。

1. 地産地消率向上 - 地域内の太陽光発電を最大限に活かし、蓄電池をコントロールして地域の電力需要に応じた消費を実現。 これにより、地域内の経済循環を促進。

2. 再生可能エネルギー導入効果の見える化 - 各施設のエネルギー消費状況をデジタルで表示し、住民の脱炭素意識を高めます。

3. EVの充放電マネジメント - EVを地域の電力の供給源とし、電気料金を削減。

4. 電源調達コスト低減 - 市場の電力価格を考慮し、効率的に電源を調達することでコストを下げます。

5. 容量拠出金低減 - ピーク時の蓄電池放電を通じてコストを最小限に抑えることを目指しています。

実証試験の詳細

実証試験は、東京都江東区のNTTファシリティーズイノベーションセンターで行われます。テスト地域には、太陽光発電所や蓄電池、EV充放電器を持つ建物が配置される予定です。

1. 実現性の検証 - 特定地域内の余剰電力を予測し、最大限の地産地消率を実現するための最適化アルゴリズムを検討します。

2. 定量的効果の検証 - 本サービスの導入による電源調達コストや地産地消率の定量的な効果を評価します。

今後の展望

NTTグループは、この実証を通じて地域の自治体や住民と連携し、地域の脱炭素化や地方創生を実現に向けた取り組みを進めていきます。これにより、2050年のカーボンニュートラルへの貢献を目指します。地域のエネルギー資源を生かした先進的なエネルギーマネジメントは、今後の持続可能な社会に向けて重要な一歩となるでしょう。


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会社情報

会社名
エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株式会社
住所
東京都新宿区西新宿三丁目20番2号 東京オペラシティタワー
電話番号

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