AI技術が暴く2025年参院選
2025年7月20日に実施される第27回参議院議員通常選挙に向け、コグニティ株式会社は「政論」解体新書という特設サイトを立ち上げました。このサイトでは、各党のマニフェストや政見放送をAIによって定量分析し、政治トークの裏側を探ります。
コグニティの独自技術とは
コグニティは、定性情報の定量化技術を用いた分析を得意としています。今回の分析では、各政党の主張の構成、論理性、そしてそれらが有権者にどう響くかをスコア化しました。特に、マニフェスト、政見放送、街頭演説など複数の発信チャネルによる主張の違いを明らかにしました。
分析結果の概要
マニフェストの言及について
特に「一の巻」では、14の政党がどれだけ国民の関心が高いテーマ(例:物価高、少子化、政治とカネなど)に触れているかを分析しました。その結果、自民党、立憲民主党、公明党は国民の気になるテーマにしっかりと言及している一方、れいわ新選組は非常に長大なマニフェストにもかかわらず、少子化についてはあまり触れられていないことが分かりました。
逆に、日本共産党の物価高対策への偏重は目立ちます。このように、マニフェストの内容が政党ごとに明らかな違いを持っていることは、選挙戦の行方に大きな影響を与えるでしょう。
マニフェストと政見放送の違い
続いて「二の巻」では、12本の政見放送に焦点を当て、その内容とマニフェストとの乖離についても定量的に評価しました。驚くことに、政見放送ではマニフェストで強調されたテーマがほとんど語られていないことが明らかになりました。これにより、有権者が政見放送だけで判断することの危険性が浮き彫りとなりました。
政見放送での発言スタイルにも政党間の違いが鮮明に現れています。例えば、自民党や共産党の候補者は落ち着いた印象を与える一方で、日本保守党や維新の会の候補者は速いトークスピードで話す傾向があります。このような差異は、候補者の魅力に影響を与える要因の一つとなっています。
今後の展開
コグニティでは、今回の分析結果をもとに、今後も各党のマニフェストや政見放送を定期的に公開していく予定です。また、次回からは年代別や男女別での支持率分析も予定しています。
特設ページの情報
2025参院選『政論』解体新書では、さらなる詳細な分析結果が公開されていきます。ぜひご覧いただきたいと思います。
コグニティ株式会社の成り立ち
コグニティ株式会社は、2013年に設立され、東京都品川区に本社を構えています。代表取締役の河野理愛氏のリーダーシップのもと、選挙分析における技術革新を進めています。会社のミッションは「技術の力で、思考バイアスなき社会を」のもと、データに基づいた意思決定の支援を行っています。
このように、AIによるマニフェスト分析は、今後の政治選挙における新たな指標となることでしょう。選挙に対してもっと知識を深めたい方は、コグニティの特設サイトをぜひ訪れてみてください。