MOLp(R)が高岡市「市場街」に初出展
2025年9月20日から23日まで、富山県高岡市で行われるクラフト&ものづくりの祭典「市場街」に、MOLp(R)が初めて出店します。MOLp(R)は、三井化学株式会社の社内プロジェクトで、素材の魅力を“感性”で表現することを目指しています。今回の出展は、10周年を迎える特別な回であり、地域の企業や職人との協力を経て制作した作品を高岡で初披露します。
「市場街」は、高岡クラフト市場街委員会が毎年秋に開催するイベントで、今年で14年目。クラフトやアートをテーマにした多様な展示や販売が行われる貴重な機会です。また、ワークショップや工房見学、地元グルメも楽しめるのが魅力です。
出展概要
MOLp(R)の出展場所は、山町筋エリアの「室崎家」。ここは、童謡「夕日」の作曲家、室崎琴月の生家で、歴史ある環境の中で展示が行われます。展示日時は、20日と21日が10:00から17:00、23日は10:00から15:00です。なお、22日は展示がありませんが、入場は無料で、予約も不要です。説明員が随時案内してくれるので、安心して訪れることができます。
素材の魅力を届ける展示作品
MOLp(R)では、これまで東京の南青山やミラノデザインウィークで展示した作品を中心に、10点以上の代表作を展示します。特に注目すべきは、高岡の企業とコラボした3つの“凱旋展示”です。これらは、伝統技術と現代素材が融合した革新的な作品で、訪れる人々に新たな驚きを提供します。
凱旋展示作品の紹介
- - CAGALIVI:嶋モデリングとのコラボ作品で、釘や接着剤を使用せず、組木技術を駆使して作られています。欅材と太陽光で色が変わる樹脂を組み合わせ、光と影を楽しむ不思議なオブジェです。
- - /OF(R) IDEA BOARD:佐野政製作所と共同制作した作品で、特定の周波数を吸音するパネルと木目調のホワイトボードが一体化しています。機能と美しさが調和したデザインが特徴です。
- - OLIOK:漆器くにもとと五箇山和紙の里が共同制作した新しいワインクーラー。体温に応じて柔らかさが変化し、冷やすと硬くなるHUMOFIT(R)素材を使用。五箇山和紙で包まれた美しさも備えています。
10周年を迎えるMOLp(R)
MOLp(R)は、2015年に活動を開始してから10年を迎える三井化学グループの横断的プロジェクトです。素材や技術の魅力を、機能だけでなく感性を通じて伝えることを目指しており、社会に新しい関係を築くための試みを続けています。プロジェクト設立以来、田子學氏と共に「感性からカガクを考える」というテーマのもと、素材と人とのつながりをデザインし、発信しています。
今年の「市場街」においても、素材と空間が響き合う不思議で懐かしい体験を提供し、来場者に新たな感動をお届けします。ぜひ、富山県高岡市でのこの貴重なイベントに訪れ、MOLp(R)の世界をご堪能ください。