飯豊町でのデジタル体験イベント
株式会社インフラトップが運営するプログラミングスクール「DMM WEBCAMP」は、山形県飯豊町と協力して、小学生や中学生を対象にした「ものづくりへのデジタル技術体験会」を開催します。このイベントは、地域の製造業従事者が減少している現状を受けて、次世代を担う若者たちにデジタル技術やものづくりの楽しさを伝え、地域経済を活性化させることを目指しています。
そもそも、なぜこのイベントが必要なのか?
飯豊町における製造業従事者数の減少は顕著であり、2010年から2020年にかけて3.5%もの減少が見られています。製造業は地域の総生産の4分の1を支える重要な産業であり、その基盤が衰退することは地域経済にとって大きな打撃となります。このため、飯豊町では「地元で学び、働き、暮らす」をテーマにした持続可能な産業基盤の構築に向け、デジタルスキルを身につける若者を育てる取り組みが優先されています。
知識と体験の不足
日本の教育システムでは、プログラミング教育が必修化されているものの、実際にどれほどの子どもたちがこの分野に触れているのかは疑問です。2022年度の調査によると、小学生の41.8%、中学生の38.8%は学校でプログラミングの授業を受けていないと回答しています。デジタル教育へのアクセスの少なさが、将来の製造業やIT産業を支える人材の供給に影響を与えています。
飯豊町の取り組み
飯豊町では、ものづくりキャリア開発プロジェクトを立ち上げ、地域の小中学生にものづくりの楽しさを体験させ、興味を引き出すイベントを開催しています。このプロジェクトは、企業見学プログラムやものづくり体験イベントを通じて、製造業への関心を高める機会を提供しています。さらに、DMM WEBCAMPによるプログラミング教育を受けることで、より多くの子どもたちにデジタルスキルを身につけることが期待されています。
参加者の声
「ものづくりの魅力を伝えるためには、まずは子どもたちに興味を持ってもらうことが重要です。彼らが自分の手で何かを作り上げる楽しさを知り、将来的に地域で活躍する人材に育ってほしいと願っています」と、企画に関わる担当者は語ります。このようなイベントが地域に与える影響は、目に見えないところでも大きいと言えるでしょう。
開催概要
この体験イベントは、11月10日(日)に開催され、午前と午後の2回に分かれて実施されます。場は電動モビリティシステム専門職大学のB/C教室で、各回とも定員が10名と少人数制で行われます。参加者の応募は6日(水)まで受け付けており、興味のある方はぜひ申込フォームからエントリーしてください。
まとめ
飯豊町での「ものづくりへのデジタル技術体験会」は、地域の若者たちに新しい可能性を提供する重要な試みです。未来の製造業を支えるために、今から地元の子どもたちにその楽しさや魅力を伝えることが求められています。地域全体で「地元で学び、働く」場所作りを進めていくことが、長い目で見れば地域経済にとってもプラスとなるでしょう。