Kaggleで準優勝のIHI
2024-10-11 15:32:33

IHIのデータサイエンティスト、Kaggle準優勝で新たな境地へと進化

IHIのデータサイエンティスト、Kaggleでの成功



6月26日から9月6日まで開催された世界的なAIデータ分析大会「Kaggle」で、IHIのデータサイエンティスト、小笹弘晃氏が準優勝を成し遂げました。このコンペティションは、皮膚がんの診断に特化したAIモデルの構築を競うもので、特に難易度の高い課題に挑戦しました。

コンペティションの背景



参加者は、3Dカメラで撮影された皮膚がんの患部画像や患者データを用い、効果的な診断AIを開発することが求められました。データの陽性の数が限られていることや、過去のデータとの互換性がないため、通常のAIモデルの流用が難しいという課題がありました。これに対して、小笹氏率いるチームは、ドメイン知識に基づいた特徴量の作成やデータ拡張を駆使し、複数のAIモデルを融合させることで精度を向上させるアプローチを取りました。

高精度な皮膚がん検出の実現



彼らの取り組みにより、高精度な皮膚がん検出が可能となり、その結果が評価され、10月6日から10日にモロッコのマラケシュで行われた「MICCAI2024」で彼らのAIモデルが紹介されることとなりました。この国際会議では医用画像処理やロボティクスの最新成果が発表され、多くの関心を集める機会となりました。

産業機械への応用とDXの推進



IHIが行っている様々な産業機械の故障検知技術なども、限られたデータから精度の高いモデルを求められる分野です。小笹氏の成功は、同社におけるデータ分析技術の高度化にも寄与するもので、今後の課題解決に役立つ意義深い成果と言えます。

DX推進の取り組み



IHIでは、グループ全体でデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めており、データ分析技術の向上を目指しています。具体的には、Kaggleのようなコンペティション参加を奨励しており、従業員が自らの技術を高めるための「AIコンテスト」も開催しています。これにより、IHIは技術開発を進め、社会や環境の課題にも寄与する姿勢を示しています。

未来への展望



小笹氏のKaggleでの成果は、IHIにとっても大きな飛躍の一歩に繋がるでしょう。今後も解析技術の深化や新たな挑戦を通じて、医療分野をはじめとした様々な領域への貢献が期待されます。IHIは引き続き、データ分析を含む技術革新に取り組み、より良い社会の実現を目指していく姿勢を貫いていくでしょう。

写真:Kaggleで準優勝を果たした小笹弘晃氏の姿


画像1

会社情報

会社名
株式会社IHI
住所
東京都江東区豊洲三丁目1-1豊洲IHIビル
電話番号
03-6204-7800

関連リンク

サードペディア百科事典: IHI Kaggle データサイエンティスト

Wiki3: IHI Kaggle データサイエンティスト

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。