HRS Payが日本市場に登場
企業の海外出張をより効率的にサポートするために、HRS Japan株式会社、ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社、三井住友カード株式会社の3社が手を組み、新しい決済手段「HRS Pay」を日本での提供を開始すると発表しました。このサービスは、企業が海外でのホテル宿泊費を一括で管理し、決済をスムーズに行える仕組みです。
「HRS Pay」の概要
HRS Payは、企業がHRS経由でホテルを予約した際に、その宿泊費を法人のバーチャルカードに一元管理できるサービスです。この仕組みにより、ホテル予約から経費精算に至るまでの業務プロセスが大幅に簡素化されます。特に、従来の手続きでは手間のかかる部分が多かったため、このサービスが導入されることで、業務の効率化が期待されます。
例として、HRSポータルを利用してホテルを予約すると、そのお支払いにHRS Payを指定することで、自動的に必要なデータが収集されます。これにより、企業はガバナンスを強化し、コストの削減が可能になるのです。特に、出張に伴うさまざまな課題を解決することができる点が魅力です。
具体的な利用シーン
HRS Payの利用シーンは多岐にわたります。利用者は、シンプルな操作でホテル予約と決済が可能になります。HRS Payは、すでにグローバルな企業に導入されており、Visaが提供するVisa Commercial Payと連携することで、日本の企業でも利用ができるようになりました。
1. ガバナンスの強化
このサービスでは、ホテル利用明細と法人カードの利用明細をHRSで照合するため、個人の私的利用を排除することができます。宿泊施設の安全面や衛生面を確認するためのスコアや、実際の宿泊者のレビューもHRSポータルで確認できるので、より安心して宿泊先を選ぶことができます。また、企業は「誰が」「どこに」宿泊しているかを常に把握することができ、万が一の緊急時にも迅速に対応が可能です。
2. 業務効率の向上
HRS Payは企業での一括決済を実現するため、従業員にかかる立替負担を大幅に軽減します。さらに、決済データが自動的に還元されるため、出張者は領収書のスキャンや明細書作成が不要になります。管理側にとっては、リアルタイムで出張経費を把握でき、締日直前の集中業務を避けることが可能です。
3. コストの適正化
ホテルの法人契約レートをHRSが交渉することで、出張のたびに最適な価格での予約が可能になります。また、法人レートより低い通常レートがある場合、そちらが自動的に適用されるため、常にコストを抑えた利用が実現できるのです。さらに、HRSはVAT還付代行サービスも提供しており、対象国での宿泊費の一部を還付してもらうことができます。
今後の展望
HRS、Visa、三井住友カードの3社は、今後も協力し、顧客の抱える課題を解決するための新しい商品やサービスの開発を進めていく予定です。この取り組みは、日本におけるビジネストラベルの管理方法を根本から変える可能性を秘めており、多くの企業にとって大きな助けとなることが期待されています。これにより法人カード市場が健全に発展し、出張に関連する業務の効率を向上させることができることでしょう。