慶應義塾大学とアビームコンサルティングの提携
2025年4月1日、慶應義塾大学ハプティクス研究センター(川崎市、センター長:大西公平)とアビームコンサルティング株式会社(東京中央区、代表:山田貴博)は、画期的な連携契約を締結しました。この契約は、慶應義塾大学が開発した「リアルハプティクス®」を社会実装するための重要なステップです。これにより、労働力不足や技術継承といった日本社会の課題解決に寄与することが期待されています。
背景と技術の意義
日本が直面している少子高齢化や労働力の不足は、医療・産業・公共領域での切実な問題です。特に、熟練技術の継承や作業安全の確保などが求められています。そこで、テクノロジーを活用し、人間の能力を補完するアプローチが注目されています。
リアルハプティクス技術は、力触覚をデジタルデータとして扱い、リアルタイムで双方向にコミュニケーションを行うことが可能です。これによって、従来自動化が難しかった現場においても、ロボットや自動化機器を使って効率化を実現することができます。これまで、建設や医療、製造の分野で数々の実証実験が行われ、その有用性が証明されています。
技術実装への道
しかし、この技術を実際に社会で機能させるには、様々な課題があります。組織内での目的や意義の明確化、適用に向けた技術の導入、業務プロセスの見直しや効果の検証など、総合的な支援が必要です。そこで、慶應義塾大学は引き続きリアルハプティクス技術の基礎研究と応用開発を進め、実装に向けた信頼性向上を図ります。
アビームコンサルティングは、具体的なユースケースや導入事例の創出を通じて、企業や公共団体への提案活動を行い、技術の実用化をサポートします。両者の協力により、リアルハプティクス技術の社会的な利用が次のステージへと進むことを目指します。
持続可能な社会の創造
今回の提携は、技術そのものの普及だけでなく、それによって生成される新たな価値の創出にも寄与することでしょう。持続可能な社会の実現に向けて、今後の連携がますます強化されていくことが期待されます。これにより、技術がもたらす変革が社会全体に広がり、新たな可能性が生まれることを願います。
企業紹介
慶應義塾大学ハプティクス研究センター
慶應義塾大学は、リアルハプティクス技術に関する特許を保有し、様々な共同研究を行いながら技術のさらなる普及を目指しています。
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アビームコンサルティング株式会社
アビームコンサルティングは、アジアを中心にグローバルなサービスを展開し、各業界に特化したコンサルティングを提供しています。約8,800名のプロフェッショナルが在籍し、企業の変革を支援しています。
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お問い合わせ
慶應義塾大学ハプティクス研究センターへのお問い合わせは、044-580-1580又は
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