強震計測装置「SM-31」
2025-04-02 15:34:58

リオン株式会社が進化した強震計測装置「SM-31」を発表

リオン株式会社の新強震計測装置「SM-31」



リオン株式会社(東京都国分寺市)は、強震計測装置「SM-31」を2023年4月3日に発売することを発表しました。この新型装置は、震度情報ネットワークに対応した設計が特徴で、最近特に求められている通信の多重化に重点が置かれています。具体的には、Ethernetポートを2つ搭載し、最大で6方路の出力が可能なため、高度な情報伝達が実現されています。これにより、地震観測施設での効率性や安全性が飛躍的に向上します。

高精度な地震観測機能



強震計測装置「SM-31」は、2つの感震器を接続することができ、ダムや工場といった多岐にわたる現場に対応可能です。地震動の加速度を高精度で測定し、地震の揺れの強さや特性を的確に把握するための信頼性の高いデータを提供します。この装置は、公共の大型構造物や交通インフラ、電力関連施設などにも広く導入されており、過去の大規模地震でもその安定性が実証されています。

特徴的な機能



「SM-31」には以下のような特長があります:
  • - 緊急地震速報の対応:気象庁が発表する震度情報ネットワークに準拠。
  • - 高い測定能力:最大加速度±4000Galの測定が可能。
  • - 多重化通信:1ポートにつき最大3方路出力できるEthernetが2ポート搭載。
  • - 柔軟なシステム構築:RS-232Cによる入出力を搭載し、起動接点出力なども可能。
  • - 高精度の時刻校正:GPS、JJY(電波時計)、NTPによる正確な時刻校正機能。
  • - 遠隔操作機能:ネットワーク経由で設定変更やファームウェアの更新が可能。

様々な使用用途



この強震計測装置は、次のような用途での利用を想定しています:
  • - ダムや鉄道、高速道路などの地震観測。
  • - 工場や発電所、石油・ガス備蓄施設などでの生産ラインの振動監視。
  • - 学校、病院、イベントホールなど公共施設での避難誘導・制御。
  • - 浄水場での緊急遮断弁制御。
  • - 免震建屋や高層ビル、橋梁などの構造物の地震動監視。

実際の活用事例



「SM-31」の活用ケースとしては、以下の実績があります:
1. 工場などの避難誘導:非常放送設備と連携し、退避誘導や工場ラインの制御を実現。
2. ライフラインの確保:配水池での緊急遮断弁との連動により、災害時の送水の遮断や薬剤の流入を防止。
3. 構造物の安全管理:ダムに設置することで、堤体の点検や管理に必要なデータ取得が可能。

まとめ



リオン株式会社の強震計測装置「SM-31」は、最新の技術を駆使した製品であり、防災や地震観測分野において新たな価値を提供します。地震に対する備えとして、ぜひご注目いただきたい製品です。

詳しい情報やお問い合わせは、リオン株式会社公式サイトをご覧ください。


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