BATジャパン、タデウ・マロッコCEOが語る新たなスモークレス戦略
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社(BATジャパン)は、6月23日に開かれた戦略説明会において、最高経営責任者(CEO)のタデウ・マロッコが登壇しました。この説明会では、スモークレスな未来を牽引するためのBATグループと日本市場における戦略について詳述されました。
BATは「A Better Tomorrow(より良い明日)」を企業の目的として掲げ、現在、成人喫煙者が健康リスクを低減できる代替品へと移行するための取り組みに力を入れています。タデウ・マロッコは、スモークレス製品の戦略に関して話し、消費者のニーズに応じたイノベーションが日本市場での加熱式たばこへのプレゼンスを拡大する重要な要素であると強調しました。
特に、6月9日から宮城県限定で販売を開始した新しい加熱式たばこデバイス「glo™ Hilo」にも言及し、今後全国展開される予定の新デバイス「glo™ Hilo Plus」についても発表されました。この新しいデバイスは、加熱式たばこのプレミアムセグメントに参入するための準備が整ったことを意味しています。
マロッコは、2016年に仙台でデビューしたglo™が消費者のニーズに応じて進化し続けてきたことを喜び、全国展開の開始を発表する中で、BATジャパンがスモークレスな世界の実現に向けたリーダー役となることを強調しました。セミナーでは、スモークレスな製品がいかにして消費者の選択肢を広げるか、また環境への配慮についても触れられました。
BATジャパンは、持続可能な未来を目指し、紙巻たばこからスモークレス製品への移行を目指す姿勢を明確にしています。2035年までにスモークレス製品からの売上高を50%にすること、2030年までに5,000万人の消費者を確保する目標を掲げ、具体的な目標達成に向けた取り組みを進めています。また、天然資源の使用を抑制し、2050年までにネットゼロを達成する目指し、環境への配慮も重要なテーマとして挙げています。
BATジャパンは、日本国内でのたばこ販売事業を1984年から行い、2001年には法人としての活動を開始しました。消費者の多様なニーズに応えるべく、グロー(glo™)やベロ(VELO)、ネオ(neo™)など、様々なブランドの製品ポートフォリオを展開しています。
今後もBATジャパンでは、新しいスモークレス製品の発表や、その戦略展開に関する情報が続々と公開される予定です。タデウ・マロッコCEOが示したビジョンがどのように具現化されていくのか、多くの方が注目していることでしょう。