#大阪府 #大阪市 #医誠会 #難聴 #公開医学講座

難聴の理解と治療法について

2024年4月30日、大阪市で医療法人医誠会が主催した公開医学講座『聞こえの悩みを解決！難聴の診断と治療』が開催されました。この講座では、難聴の多様性やその診断及び治療法について、医誠会国際総合病院の阪本浩一医師が解説しました。

聞こえの重要性と認知機能

難聴は単なる音の聞こえにくさだけではなく、認知機能にも大きな影響を与えることが知られています。特に高齢者では、約20％が難聴を経験し、これが認知症や社会的孤立に繋がるリスクを高めることが研究で明らかになっています。アメリカの研究によれば、聴覚が低下すると、脳の処理能力も低下し、結果として認知症の可能性が増すというデータがあります。

難聴の基礎知識

講座では、まず難聴の種類について解説されました。難聴は主に、伝音性難聴、感音性難聴、混合型難聴の3種類に分けられます。伝音性難聴は外耳や中耳の障害が原因で、感音性難聴は内耳や聴神経の問題から生じます。混合型は両方の要因が合わさっています。また、先天性難聴や加齢、病気、事故などが主な原因として挙げられます。

難聴の診断方法

次に、診断方法についての説明が行われました。医師は患者の耳を確認し、聴力検査を行います。これにより、難聴の程度や種類を特定し、それに基づいた治療法を提案します。例えば、聴力が軽度の場合は補聴器が有効ですが、重度の場合は人工内耳が適応されることがあります。

治療法：補聴器と人工内耳

補聴器は聴力を補うデバイスで、音を増幅し聴覚を改善します。一方、人工内耳は内耳に直接刺激を与えるもので、難聴者の聴力を回復する強力な手段です。幾つかの研究では、人工内耳が患者の生活の質を大いに向上させた例が多く見られています。それに伴う手術やアフターケアについても、講座では詳しく紹介されました。

聞き取り困難症（LiD）とは？

さらに、LiD（聞き取り困難症）に関するセッションもありました。この状態は、物理的には聴力に問題がないにもかかわらず、特定の環境での聞き取りが困難な状態を指します。講座では、これがどのように日常生活に影響を与えるのか、そしてその治療法についても触れられました。箇条書きで、LiDの対処法を紹介し、実際の経験談を基にその効果についても議論されました。

まとめ

この公開医学講座は、難聴についての正しい知識と治療法を広める重要な機会となりました。医療法人医誠会は、地域に根差した医療サービスを提供することに力を入れています。今後もこのような講座を通じて、多くの方々が健康を見直すきっかけになれることを期待しています。詳細や動画は以下のYouTubeリンクからもご覧いただけます。

YouTube動画はこちら

医誠会国際総合病院は、46診療科を持ち、地域医療に貢献するために多様な医療サービスを提供しています。目指すは「国際標準の総合病院」であり、地域の皆様が安心して医療を受けられるよう努めています。

関連リンク

サードペディア百科事典: 大阪府 大阪市 医誠会 難聴 公開医学講座

Wiki3: 大阪府 大阪市 医誠会 難聴 公開医学講座