「ドコモ未来ミュージアム」で未来を描く授業が実施されました
2002年から毎年開催されている「ドコモ未来ミュージアム」は、次世代を担う子どもたちの夢を支えるための創作絵画コンクールです。昨年には158,934点もの応募を受け、過去最多の記録を樹立しました。このコンクールの審査員である奥村高明聖徳大学児童学部長と南雲治嘉デジタルハリウッド大学教授が、東京都荒川区立尾久小学校で4年生61名を対象に、夢や未来の暮らしをテーマにしたモデル授業を行いました。
モデル授業の内容
授業では、奥村先生がワークシートを活用して未来思考や絵の描き方を講義し、南雲先生はタブレットを用いた具体的な技法を指導しました。奥村先生は、自身の周囲から未来を考える大切さを伝え、南雲先生はデジタルでの表現がコミュニケーションにどのように寄与するのかについて教えました。双方の授業を通じて、子どもたちは創造性を高め、未来についての理解を深めることができました。
講師たちの見解
奥村高明先生の総評
奥村先生は、未来を描くためにはまず現在をしっかりと見つめる必要があることを強調しました。ワークシートを使って、「人」、「物」、「社会や世界」という3つの視点を提供し、ディスカッションを通じてアイデアを具体化させることにこだわりました。さらに、図書館での資料集めや、自由に画材を選ぶプロセスを通じて、子どもたちが自身のスタイルで絵を描く楽しみを見つけることができるよう工夫を凝らしました。
南雲治嘉先生の総評
南雲先生は、未来の創造には自身の今の欲望や夢を理解することが重要であると述べ、子どもたちに鉛筆で絵や文字を描かせることで、自分の夢を確認する手助けを行いました。タブレットを使用する際には、絵の技術よりも伝えたい内容を重視するよう指導しました。デジタル作品が遠くの人とつながる手段としての役割も説明し、気軽に創作に取り組むことを促しました。
校長の考え
荒川区立尾久小学校の飯村誠一校長は、図工が文化芸術活動として重要であると語り、造形活動を通して自己表現の力を育むことができると述べました。子どもたちが心から没頭できるこの経験が、将来の可能性を広げることに貢献できると信じています。
子どもたちの参加感想
授業を受けた井野早穂里図工専科教員は、友達とアイデアを出し合うことが創作意欲を高めることを体感しました。具体的な未来像を描くプロセスは、子どもたちにとって自分自身の未来をふと思い描く機会になったようです。
ドコモ未来ミュージアムの詳細
第13回「ドコモ未来ミュージアム」概要
- - 応募テーマ: 「僕たち私たちの未来のくらし」
- - 応募期間: 2014年6月1日(日)~ 9月12日(金)
- - 応募対象: 日本国内に在住の3歳以上の未就学児から中学生
- - 応募部門: 絵画部門・デジタル部門
- - 審査員: 城戸真亜子(洋画家)、奥村高明(聖徳大学児童学部長)など
このコンクールを通じて、子どもたちが未来を考え、夢を描く姿勢を育むことが期待されています。さらなる詳細や応募方法については、
ドコモ未来ミュージアムの公式ホームページをチェックしてください。