凸版印刷とHCCの協業による医療ビッグデータ活用
医療の未来を切り拓く、凸版印刷とヘルスケアコンサルティンググループ(HCC)が共同で進める医療ビッグデータ利活用事業。これは、健康・医療に関する新たな研究と産業創出を目的としたものです。医療ビッグデータの利活用が進む中、両社がどのような取り組みを行っているのか、詳細を見ていきましょう。
提携の背景
日本では2018年5月に「次世代医療基盤法」が施行され、健康分野におけるビッグデータの利活用が国を挙げて推進されています。この法律のもと、HCCはリアルワールドデータを中立的かつ客観的に扱い、持続的な健康社会の実現に寄与するエビデンスを創出しています。さらに凸版印刷も同様にこの領域に注力しており、医療情報の匿名加工を行う事業者と提携し、データベースを構築しています。
共同プロジェクトの概要
2022年10月、凸版印刷とHCCは共同で製薬会社向けの電子カルテデータ解析サービスを開始しました。このプロジェクトは、凸版印刷の匿名加工された電子カルテデータと、HCCの医療ビッグデータに関するノウハウを組み合わせて進められます。この結果、製薬会社が求める診療フローや治療経過の詳細な解析が可能となり、より適切な医療提供につながることが期待されています。
医療業界への影響
この提携を通じて、凸版印刷とHCCは医療業界に向けて高品質で効率的な研究開発を支援するサービスを展開する計画です。これにより、健康寿命の延伸や持続可能な社会の実現に寄与することが目指されており、医療の質を向上させる重要なステップとなるでしょう。
「DATuM IDEA®」について
凸版印刷の開発した「DATuM IDEA®」は、医療データの分析を直感的かつ簡単に行うことができるツールです。電子カルテデータを基にしたリアルワールドデータを活用し、具体的な数値分析を支援します。これにより、製薬会社はより迅速かつ正確な医薬品開発や治験モデルの構築が実現できるでしょう。
まとめ
凸版印刷とHCCは、それぞれの技術と知見を持ち寄り、医療ビッグデータの活用を通じて健康長寿社会を目指す取り組みを進めています。この協業により、医療業界は新たな段階を迎えることになるでしょう。今後の展開が期待されます。
会社情報
- 本社:東京都千代田区富士見1-8-19住友不動産千代田富士見ビル
- 設立:2021年11月
- 代表取締役:小久保欣哉
- 事業概要:ヘルスケア領域のコンサルティング、医療関連情報のデータサイエンスなど
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