新たな資金調達で解体工事の未来を切り拓く
株式会社クラッソーネ(名古屋市中村区)は、解体工事に関するデジタルプラットフォーム「クラッソーネ」を運営しています。このたび、株式会社ゼンリン(北九州市)の完全出資で設立されたコーポレートベンチャーキャピタル、ゼンリンフューチャーパートナーズ(東京都千代田区)から新たに資金を調達しました。この資金調達は、解体工事におけるデジタル化(DX)の推進と社会課題である空き家問題の解決を目指すものです。
クラッソーネのビジョン
クラッソーネは、「『街』の循環再生文化を育む」という明確なビジョンを掲げ、誰もが気軽に解体工事を利用できる環境を提供しています。すでに140,000件以上の利用実績があり、一般消費者にとっての解体工事や家じまいのサポートを行ってきました。また、パートナー企業へのマーケティングや営業支援も手掛けています。
近年、建物の老朽化や空き家の増加が深刻な問題となる中、解体工事の需要が高まってきています。しかし、解体費用の高騰が利用者にとっての負担となっており、環境や安全に配慮した工事の実施が求められるようになっています。このような課題に対し、クラッソーネはIT技術と解体工事の知識を駆使して、より良いサービスを提供することを目指しています。
今後の展開と目標
今回の資金調達を通じて、クラッソーネはゼンリンが持つ地図データや不動産情報との連携を強化し、解体工事の生産性向上に努める予定です。また、「もっとも安い」「もっとも安心」「手間いらず」という3つの価値を実現し、10年後には年間解体工事取扱高1,000億円を目指します。
年間5万件以上の解体工事を目指すこのプロジェクトは、過去5年間で増加した33万件の老朽空き家数を考慮すると、空き家の増加を抑制するための大きな一歩となるでしょう。
出資者の期待
ゼンリンフューチャーパートナーズにおいて、取締役パートナーの鈴木毅彦氏は、解体工事の需要が増加する中で、消費者にとって分かりやすいサービスを提供する必要性を強調しています。彼は、クラッソーネの取り組みを評価し、ゼンリンと協力して空き家問題の解決に向けたシナジー効果を期待しています。これは、解体工事のDX化を通じた業務の最適化を進める良い機会といえるでしょう。
クラッソーネの意気込み
クラッソーネのCEO、川口哲平氏は、解体工事DXプラットフォームを通じてより安価で安心、安全な解体工事の実現を目指すとともに、空き家問題に対する社会的な関わりを強化することの必要性を訴えています。今後も様々なステークホルダーとの連携を深め、「三方よし」の価値提供に努めていく所存です。
会社概要
株式会社クラッソーネ
- - 本社: 名古屋市中村区名駅5丁目7番30号 名駅東ビル4F
- - 設立: 2011年4月1日
- - 資本金: 2,823百万円
- - URL: 公式サイト
株式会社ゼンリンフューチャーパートナーズ
- - 本社: 東京都千代田区西神田1-1-1 オフィス21ビル3階
- - 設立: 2021年1月26日
- - URL: 公式サイト
解体工事を取り巻く環境が変化する中、クラッソーネは今後も革新を続け、持続可能な街づくりに貢献していく考えです。これからの展開に注目です。