IssueHunt資金調達成功
2018-12-03 10:01:35

オープンソースのエコシステムを支える「IssueHunt」が1億円の資金調達を成功

「オープンソース」の未来を拓く「IssueHunt」



株式会社BoostIOが運営するオープンソースプロジェクトへの報奨金サービス「IssueHunt」が、約1億円の資金調達を成功させました。この資金調達には、ANRI、NOWをはじめ、Gunosy元CEOの福島良典氏やメルカリの木下慶氏など、著名な投資家が名を連ねています。

「IssueHunt」は、オープンソースプロジェクトに対してユーザーが直接報奨金を送り、プロジェクトを支援する形態を採用しています。このプラットフォームにより、開発者はGitHubに投げ銭依頼をすることができ、収入の流れを生み出すことが可能になります。利用開始からわずか半年で、すでに150カ国以上からのユーザーが参加しており、特に海外ユーザーの比率は驚異の90%を超えています。

オープンソースを支える文化の確立を目指して



BoostIOは、設立当初から「オープンソースを持続可能にするため、寄付貢献を啓蒙し、文化として根付かせる」というビジョンを掲げています。この理念に基づき、2018年12月1日からオンラインイベント「IssueHunt Fest 2018」の初開催を発表しました。

このイベントは、世界中のオープンソースプロジェクトを対象に、「IssueHunt」を通じて資金を供給することを目的としています。毎年4月と12月に行われるこのイベントは、企業の協賛を受けて実施され、オープンソースコミュニティへの寄付を広く促進することを目指しています。初年度には、Microsoftやメルカリ、CryptoeconomicsLabなど、多くの企業が協賛しました。

「オープンソースの現状」と「未来」



BoostIO代表の横溝一将氏は、「オープンソースでは食えない」という業界の通説に対し、強い疑問を投げかけています。オープンソースは、多くのIT企業が日々の開発に利用しているインフラであり、誰かの労力によって成り立っています。その事実を無視してはいけないと訴えます。

「IssueHunt」は、オープンソースのエコシステムが抱える持続可能性への課題意識を深化させるきっかけとなるべく開発されました。特にBoostnoteの運営を通じて、コミュニティの力で成り立つ部分が大きいことを見てきた横溝氏は、「オープンソースの貢献者への恩返し」を実現する手段として「IssueHunt」が生まれたと語ります。

これからの「IssueHunt」とオープンソース



「IssueHunt」は、世界中のオープンソースプロジェクトにスピーディに参加してもらうことで、オープンソースエコシステムにおける新たな動きを引き起こしています。資金調達により、これまで以上に多くの支援者を得て、オープンソースに対する理解と貢献の文化を広めていくことでしょう。

「オープンソースでは食えない」との考え方が過去のものになるようなムーブメントの中心に、「IssueHunt」は立っているのです。この取り組みが実を結び、オープンソースの価値が再認識されることを期待しています。

会社情報

会社名
IssueHunt株式会社
住所
東京都中央区日本橋茅場町一丁目8番1号茅場町一丁目平和ビル
電話番号

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