食品ロス削減プロジェクト
2024-03-13 10:00:55

深谷市での食品ロス削減プロジェクトが始動!栄養まるごとプロジェクトの実証実験とは

深谷市で始まる食品ロス削減プロジェクト



埼玉県深谷市で食品ロスや生ごみの問題に直接アプローチする「#栄養まるごとプロジェクト」の実証実験が始まりました。一般社団法人 栄養まるごと推進委員会、深谷市、そして東都大学の協力の下、地域の皆さんとともに進められるこのプロジェクトは、特に『食べる価値がある部分を捨てない』ことを普及することを目指しています。

日本の食品ロス問題の現状


日本全国で年間523万トンにも上る食品ロスが発生しており、そのうち244万トンは一般家庭から出ているとされています。これらの廃棄物を処理するには多大なコストがかかり、自治体にとっては大きな負担となっています。特に水分を多く含んだ生ごみは燃焼しにくく、焼却処理には多くのエネルギーが消費され、結果的に二酸化炭素の排出量増加と環境への負荷が懸念されています。このような現状を踏まえ、深谷市は地域の強みである農業と結びつけた取り組みを進めています。

プロジェクトの目指すもの


「#栄養まるごとプロジェクト」では、野菜や果物を皮ごと食べることの重要性を知ってもらい、家庭からの食品ロスを減少させ、CO2の排出削減にも寄与を目指しています。実際、多くの家庭で捨てられてしまう野菜の皮や果物の皮には、豊富な栄養素が含まれています。利用されない部分を有効活用することで、栄養不足の解消と食品ロス減少を同時に達成できる可能性があります。

深谷市の取り組み


深谷市は、野菜の生産が盛んな地域であり、農業推進のため『DEEP VALLEY Agritech Award』を開催し、地域農業の課題解決に向けた技術やアイデアを支援しています。また、深谷市内の小中学校ではすでに、野菜を皮ごと使用した給食メニュー「栄養まるごと給食」が導入されています。この給食の試みは、食品ロス削減に向けた参加の第一歩となっています。

実証実験の内容


今回の実証実験は、3月14日から16日、さらに4月20日にかけて行われます。具体的には、深谷市民向けに「ベジセーフ」を無料配布し、家庭で野菜を皮ごと調理してもらうイベントが実施されます。また、東都大学生との共同で、皮ごと使用する調理イベントも行われ、実際の食品ロスの削減効果を調査します。

実施イベント:
1. ベジセーフ無料サンプル配布
日程: 3月14日〜16日
場所: 深谷市役所
参加者: 先着100名

2. 栄養まるごと調理イベント
日程: 4月20日
場所: 東都大学2号館
講師: 濱裕宣先生(東京慈恵医大)

結論


このプロジェクトは単なる食品ロス対策に留まらず、地域の文化として『野菜を皮ごと食べる』ことを広めることで、持続可能な未来づくりにもつながる重要な試みです。環境問題への意識が高まる今日、他の地域にも広がることが期待されます。プロジェクトの進行状況は定期的に報告されていく予定ですので、今後の展開に注目です。

会社情報

会社名
一般社団法人 栄養まるごと推進委員会
住所
東京都港区浜松町2丁目2番15号浜松町ダイヤビル2F
電話番号
03-6459-0158

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