日本通運HD、OpenText導入で120万件以上の書類電子化を実現!業務効率化と働き方改革を推進
日本通運ホールディングス株式会社(以下、日本通運HD)は、OpenText社が提供するデジタルコンテンツ管理プラットフォーム「OpenText Extended ECM for SAP」を導入し、120万件以上の請求書・支払通知書・証憑書類の電子化を実現しました。
今回の導入により、日本通運HDは、電子帳簿保存法で求められる対象書類のすべてを電子化し、SAP S/4HANAとのシームレスな連携により、書類の保存・管理・参照や請求書発行に関する業務効率を大幅に向上させました。さらに、電子化によって、出社を前提としない働き方の導入や、紙の保管スペースの削減も実現しました。
日本通運HDは、IFRSへの移行、連結納税制度の導入によるガバナンス強化、SAP S/4HANAによるグループ全体の経理システムおよび経営基盤の構築を目指し、個別導入してきたグループの経理システムをグローバル経理基盤として標準化し、ガバナンスを強化しながらシェアードサービスセンター(SSC)化やビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)化を推進しています。
OpenText Extended ECM for SAPは、SAPビジネスアプリケーション向けの包括的なデジタルコンテンツ管理プラットフォームで、SAPによる企業全体の情報管理をサポートします。今回の導入においては、OpenTextのグローバルでの導入実績や、SAP S/4HANAとの技術的な親和性、拡張性が高く評価されました。
導入による具体的な効果
今回の導入によって、日本通運HDは以下のような具体的な効果を得ることができました。
伝票・証憑書類の電子化によるペーパーレス化: 物流業界では、配達単位で証憑書類が発生するため、膨大な量の伝票や証憑書類が発生していました。OpenTextの導入により、約8,000件の発行済み請求書、約25万件の発行済み支払通知書、約95万件の証憑書類の電子的保管に成功し、大幅なペーパーレス化を実現しました。
伝票の倉庫移動作業や廃棄作業の負担軽減: 従来の紙の書類の処理は出社が必須で、保管倉庫やスペースも課題となっていましたが、OpenText導入によるペーパーレス化で、伝票の倉庫移動作業や廃棄作業が減り、事務作業担当者の労働時間の削減と同時に離職リスクも軽減しました。さらに、テレワークへの対応も実現しました。
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電子帳簿保存法に準拠した帳簿保存やインボイス制度への対応を実現: 全グループ会社で電子帳簿保存法/インボイス対応が実現し、2023年10月からのインボイス義務化、2024年1月からの電子取引データ保存の完全義務化にもスムーズに対応することができました。
今後の展望
日本通運HDは、データドリブン経営、ポートフォリオ経営、ESG経営の実現に向けて、グループ経理基盤からグループ経営基盤への発展に向けた取り組みを進めています。今後は、海外37カ国に及ぶグループ67社のSAP ERP(ECC6.0)のSAP S/4HANAへのマイグレーションとともに、さらなるバックオフィス業務の効率化を目指して、生成AIとの連携による検索の省力化や入力の自動化など、AI技術の適用と発展に期待を寄せています。
OpenTextについて
OpenTextグループは、The Information Company™ をブランドスローガンに掲げ、情報を強化・保護し、多種多様な業界・業種のお客様に情報の優位性をもたらすグローバル企業です。OpenTextは、コンテンツ、ビジネスネットワーク、デジタルエクスペリエンス、セキュリティ、アプリケーションモダナイゼーション、運用管理、開発者向けAPIなど、包括的な情報管理ソリューションを提供しています。
オープンテキスト株式会社について
オープンテキスト株式会社は、OpenTextグループの日本法人です。ビジネスコンテンツ&プロセス管理、B2B/EDI連携・サプライチェーン統合、FAXソリューション、Web&デジタルメディア管理、データ保護やサイバーセキュリティ、フォレンジックツール、AIを用いた各種の分析・可視化ツールなど、多種多様な業界・業種のお客様へ最適なソリューションを提供しています。