沿線価値観ポートフォリオ
2024-06-27 20:08:36

沿線価値観を分析! JR東日本企画が「沿線価値観ポートフォリオ」を開発

沿線価値観を可視化! JR東日本企画が「沿線価値観ポートフォリオ」を開発



JR東日本企画 駅消費研究センターは、沿線に対するイメージを6つの志向で分析する「沿線価値観ポートフォリオ」を開発しました。このポートフォリオは、沿線の個性を客観的に把握することで、沿線毎の活性化戦略策定を支援することを目的としています。

同センターは、昨年、沿線に対するイメージに「資産価値志向」「交通手段志向」「メディア情報志向」「他者評価志向」「生活利便志向」「生活情緒志向」という6つの志向があることを明らかにしました。今回の調査では、この6志向を用いて、関東34沿線の約10,000名の鉄道利用者を対象にアンケートを実施。その結果、沿線毎に6志向のそれぞれの強度は異なることが明らかになったのです。

「沿線価値観ポートフォリオ」は、この結果から生まれたもので、沿線を6志向で捉えることで、沿線毎の個性や特徴を可視化します。従来の沿線活性化戦略では、「にぎわい」や「選ばれる」といった、画一的な指標が用いられてきました。しかし、「沿線価値観ポートフォリオ」を用いることで、沿線ごとに異なる価値観を理解し、より戦略的な活性化の方向性を探ることが可能になります。

沿線価値観ポートフォリオで実現する効果



例えば、ある路線Aでは6志向が同程度のスコアを示す一方で、路線Bでは「交通手段志向」と「生活利便志向」が特に高いスコアを示すという結果が得られたとします。この場合、路線Bでは、交通手段と生活利便をより充実させる戦略を検討する必要があるでしょう。具体的には、有料座席指定サービスの導入や拡充、駅商業開発の重点化などが考えられます。

「沿線価値観ポートフォリオ」は、沿線の個性を理解し、その特性に合わせた戦略策定を支援することで、より効果的な沿線活性化に貢献すると期待されています。

駅消費研究センターについて



駅消費研究センターは、15年以上、駅ビルや駅ナカでの消費者行動を研究しています。近年では、都市に居住・働く人々の生活行動を対象に、沿線価値まで含めた調査・研究を実施しています。同センターは、事業者側の視点ではなく、利用者起点での研究を重視することで、利用者にとっての真の価値を発見することを目指しています。

主な活動としては、自主調査研究、勉強会・セミナーでの講演、情報誌『EKISUMER』の発行などがあります。


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