学生たちが挑む手帳アイデアコンペティション
2024年12月14日、福岡大学にて、「デジタル化時代に必要な手帳」をテーマにした大学ゼミ対抗のアイデアコンペティション、Sカレ冬カンが開催されます。本イベントでは、全国から集まった14大学の63名の学生が、手帳の新しいアイデアをプレゼンテーションすることが予定されています。
Sカレとは?
Sカレ(Student Innovation College)は、実際に商品化を目指す大学ゼミによるインターカレッジです。2006年に設立され、今年で18年目を迎えます。毎年多くの大学が参加し、マーケティングを学ぶ学生たちが互いに切磋琢磨しています。このプログラムは、実際のユーザーと対話しながら商品企画を進めるという、貴重な実践的マーケティングを学ぶ機会を提供しています。
冬カンの具体的な内容
冬カン当日は、12:00から15:00までプレゼンテーションが行われ、13:00頃から結果発表が予定されています。伊藤手帳株式会社とSカレの担当教員による厳正な審査がなされ、最も優れた提案をしたチームには商品化のチャンスが与えられます。
参加学生の思い
参加する学生たちは、自身のアイデアを形にするため、様々な苦労や喜びを経験しています。例えば、関西学院大学のepiclubチームは、「受験生のやる気を形にする」手帳を製作。ターゲットのニーズを考え抜いた結果、納得のいくプロトタイプが完成したと話しています。
近畿大学のPログチームは、親子の思い出を形にする「Musubi」という手帳を提案。試行錯誤の末に完成したプロトタイプを実際に使ってもらい、フィードバックを得ることで新たな価値を見出しました。神戸大学の華麗集チームも、アナログ手帳の強みを再認識しながら改善に努めたと述べています。
商品化に向けた熱い想い
参加学生の多くが、プロトタイプ作成やマーケティングの難しさに直面しながらも、それを乗り越えることで成長を遂げています。彼らは、実際に商品化されることを目指し、真剣に取り組んでいます。最優秀チームの提案は伊藤手帳によって商品化され、販売されることになるため、このコンペティションは学生にとって大きなチャンスです。
企業の取り組み
伊藤手帳株式会社は、手帳製造・OEMに70年の歴史を持つ名古屋市に本社を構える企業で、SDGs宣言に基づく地域貢献にも取り組んでいます。大学との産学連携プログラムを通じて、次世代の手帳開発にも注力しています。過去には多くの商品化提案を行い、国産の高品質な手帳を提供しています。
結論
Sカレの開催によって、学生たちはマーケティングスキルを磨くと同時に、自身のアイデアを実現するための貴重な経験を積むことができます。デジタル化が進む現代において、手帳の役割や価値を見直すこの取り組みは、手帳業界全体にも新たな風を吹き込むことでしょう。冬カンでの各チームの発表が楽しみです。さらなる情報はSカレの公式サイトで確認できます。