和栗が拓く次世代の一次産業と文化
2025年11月10日に東京の日比谷国際ビルコンファレンススクエアで、有限会社春華堂と和栗協議会による「WA-クリエイティブ サミット」が開催されます。この特別なイベントは、「めぐるめく日本の食卓会議2025」に併催され、地域の一次産業とそれに絡む文化の未来について議論が交わされます。
イベント概要と目的
サミットでは、生産者、企業、学生、行政、研究者など多様な立場の人々が集まり、和栗をテーマに次世代のモデルを構築するためのアイディアが提案されます。和栗協議会は「一次産業から日本を元気にする」をスローガンに掲げており、地域の農業、文化、企業活動を結びつけることで新たな経済循環をつくり出すことを目指しています。
セッション内容
SESSION①おかしな共創(まちづくりと6次産業化)
このセッションでは、地域に根付いた菓子メーカーである株式会社ありあけと有限会社春華堂が、地域の農業と文化をどう融合させていくのかを考察します。
- - 目的: 地域資源を活用して、持続可能な食の循環モデルを提案し、地域まちづくりを促進するための考えを話し合います。
SESSION②和栗がつなぐ、次世代と世界 ─ 学びと共創のスタディツアー
続いて、各大学の学生たちが次世代の食と地域に関する課題解決の提案を共有します。大学と地域の連携を深め、若者が地域産業にどう貢献できるかについて議論が行われます。
- - 目的: 学生の視点から、地域課題を可視化し、持続可能な連携の形を模索します。
このように、「WA-クリエイティブ サミット」では、参加者のアイディアや声が交錯し、和栗という一つの素材が地域補完のシンボルとして機能することを期待しています。
和栗協議会の理念
和栗協議会は2022年に始まった「遠州・和栗プロジェクト」に端を発し、地域の農業や企業が共に考えるリジェネラティブな地域づくりを目指しています。特に、後継者不足や高齢化問題に直面している和栗の産業を守ることに注力しており、地域企業との連携を深めながら持続可能なソリューションを提供します。
春華堂の取り組み
138年の歴史を持つ春華堂は、和栗を用いたお菓子の製造販売を通じて地域とのつながりを大切にし、様々な社会貢献活動も展開しています。地元の貴重な資源である和栗を守るため、先進的なCSRに取り組む姿勢が伺えます。この背景には、安定的な供給が難しくなった過去の教訓が色濃く反映されています。
参加のメリット
サミットは、全ての参加者にとってただのイベントにとどまらず、地域の一次産業を理解し、次世代の課題を一緒に考える貴重な機会です。参加者は自らの意見を交えつつ、未来の食文化と地域創生を形にするための知恵を育むことができます。
このような取り組みを通じて、和栗協議会は地域の未来と持続可能な社会の構築に寄与することを目指しています。参加をご希望の方は、事前申し込みが必要ですので、ぜひお早めにお申し込みください。