北九州の再生資源ヤード
2025-01-29 15:02:21

北九州にアルコニックスの新たな再生資源ヤードが開設

北九州に誕生する新たな再生資源ヤード



アルコニックス株式会社は、2025年1月に福岡県北九州市で大規模な「再生資源ヤード」を設置することを発表しました。このヤードは、循環型社会の実現に向けた重要なステップであり、環境負荷の軽減を図ると同時に、国内における非鉄金属資源の有効活用を目指しています。

非鉄金属を巡る課題とその背景



日本では近年、国内における非鉄金属資源の循環を促進する取り組みが加速しています。その背景には、いくつかの深刻な社会的課題が存在します。特に、国内で使用されるアルミニウムや銅などの非鉄金属が輸入に依存している点や、新地金を精錬する際に多くのエネルギーが必要であるため二酸化炭素の排出が多くなることが挙げられます。また、近年、非鉄金属スクラップの恒常的な輸出超過も問題視されています。このため、貴重な金属資源が国外に流出してしまう恐れがあるのです。さらに、スクラップの適正管理や分別が不十分な場合、リサイクルの効率が低下し、資源の有効活用が妨げられる悪循環も存在します。
(参照:「鉱物資源マテリアルフロー 2022」など)

大規模敷地での新たな挑戦



このなどの背景を踏まえ、アルコニックスは非鉄金属スクラップ事業の経験を活かし、本ヤードの開設に踏み切りました。2025年1月時点で、約9,748平方メートルの敷地を保有するこの施設は、2023年度比でスクラップの集荷量を約2倍にするという目標を掲げています。

非鉄金属スクラップは、自動車部品、アルミサッシ、アルミ缶など多様な品目が含まれますが、選別や保管のためには広いスペースと高度な管理技術が求められます。アルコニックスは1981年の創業以来、40年以上にわたり非鉄金属スクラップの取り扱いを行ってきました。本ヤードの運営を担当するアルミ銅センターは、長年にわたって培った現場のノウハウを駆使し、業界内で確固たる地位を築いています。

未来への展望



今回の「再生資源ヤード」開設をきっかけに、アルコニックスは日本全域を対象とした非鉄金属リサイクル事業の拡大を計画しています。さらには、ヤードの拡張や新たな設備の導入を通じて、廃太陽光パネルに含まれるアルミニウムなどの収集品目の多様化も検討しています。

今後も、持続可能な社会の実現に向け、企業責任を果たしながら、密接に取り組んでいく所存です。

アルコニックスのリサイクル事業に関する詳細情報は、公式サイト内の「多様な社会貢献」にアクセスしてください。


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会社情報

会社名
アルコニックス株式会社
住所
東京都千代田区永田町二丁目11番1号山王パークタワー12階
電話番号
03-3596-7425

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