カーボンクレジット市場を加速する新たなデータベースの登場
新たなカーボンクレジットデータベースが、企業による高品質なクレジットの調達をサポートします。このデータベースは、Verra、Gold Standard、ACRなどの海外レジストリを横断的に検索できる機能を持っており、企業のリサーチ作業負担を軽減します。ここでは、その背景や機能について詳しくご紹介します。
背景
最近行われたCOP29では、パリ協定第6条が全面的に運用されることが決定しました。また、国際民間航空機関(ICAO)からは、ACR・ARTのほかに、VCS(Verra)やGold StandardがCORSIA第1フェーズ(2024-2026)の適格プログラムとして承認されたというニュースがありました。このような動きにより、カーボンクレジット市場の活性化が進むことが予想されています。たとえば、企業がクレジットを調達する際に必要となる情報が分散しているため、これまでリサーチ作業が複雑かつ時間がかかっていました。
新たなデータベースの機能
新しく開発されたこのカーボンクレジットデータベースは、企業が求める情報を効率的に提供するための多彩な機能を備えています。具体的な特徴を以下に示します。
1. 横断検索機能
- - Verra、Gold Standard、ACR、CAR、ARTなど主要な海外レジストリを一元的に検索可能です。
2. フィルター機能
- - CORSIA適格クレジットやCCPs認証、CCB認証などで簡単にフィルタリングできます。
3. 発行量検索
- - レジストリや国、プロジェクトタイプごとに、クレジットの発行量を詳細に調査できます。
4. 企業別無効化量検索
- - 各企業のクレジット無効化量を追跡可能で、他社の動向を把握できます。
5. 日本語UI
- - 日本企業向けに設計され、日本語のユーザーインターフェースが採用されています。
このデータベースにより、企業のカーボンクレジット調達が一段と効率化されることでしょう。特に、パリ協定第6条に関連するクレジットについても、順次情報が実装される予定です。
無料トライアルの実施
現在、カーボンクレジット・排出量取引制度のオールインワン情報サービスが試せる無料トライアルを実施しています。12月23日以降も、契約者は現行プランのままで利用可能です。この機会にぜひお試しください。なお、法人のお客様限定となりますので、個人のお客様は別途提供される個人プランをご利用ください。
おわりに
新たなカーボンクレジットデータベースは、企業のサステナビリティ推進をサポートする重要なツールとなるでしょう。今後のカーボンクレジット市場の動向を見据えつつ、こうした新しいサービスを活用しながら、持続可能な社会の実現を目指していきましょう。