膵臓がんの早期発見を目指す第3回家族性膵癌サミット開催

膵臓がんについての高リスク家族に焦点を当てた「第3回家族性膵癌サミット」が、2024年2月12日（祝）に開催されます。膵臓がんは、日本では5年生存率がわずか12％とされ、最も生存率が低いがんの一つです。このサミットは、家族歴を持つ高リスク群の早期発見と治療に関する情報を提供することを目的としています。

第3回目となるこのサミットでは、「DIAMOND STUDY」という多施設共同研究の最新情報や、家族性膵癌の研究の成果が発表されます。家族性膵癌とは、親や兄弟姉妹に膵臓がん患者がいる家系において、がんが発症するリスクが高まることを指します。この研究は、膵臓がんを未然に防ぐために重要な意味を持つものです。

本イベントには、日本で膵臓がんと家族性膵癌研究の最前線で活動している専門家が集結し、各分野の知識を共有します。特に、最初の部では、膵臓がんの早期診断の方法や、家族性膵癌に対する取り組み、遺伝子カウンセリングの重要性まで幅広いトピックが網羅されます。

セミナーの講師陣には、内視鏡センターの専門家や、がん研究センターの医師たちが含まれ、最新の医療情報を提供します。セミナーの後には参加者と講師との交流の時間が設けられるため、直接質問や意見交換ができる貴重な機会にもなります。

また、、サミットに対する事前の申込みは必要ですが、参加は無料です。がんに対しての理解を深めたり、リスクを知ることで、より早期の診断につなげることが可能です。是非、多くの方々に参加していただきたいイベントです。

このサミットは、DIAMOND studyチームや国立がん研究センター、NPO法人パンキャンジャパンの主催で、日本膵臓学会からの後援を受けて開催されます。がんに関連する分野の医療関係者だけでなく、一般の方々も歓迎されていますので、多くの方の参加をお待ちしています。家族性膵癌や膵臓がんについて関心を持つ方は、ぜひこの機会に最新の知見を得てください。