新たなSTEAM教育
2021-06-07 14:02:55
日本初!保育園向けSTEAM教育プログラムの全国展開が始まる
日本初の保育園向けSTEAM教育プログラムが始まる
東京学芸大学と立正大学の連携によって、全国の保育園向けにSTEAM教育プログラムが開発されました。これは日本国内で初めての試みで、千葉県柏市と神奈川県横浜市にあるモデル園での実施がスタートします。このプログラムでは「Science(科学)」「Technology(技術)」「Engineering(工学)」「Art(芸術)」「Mathematics(数学)」の5つの分野を融合し、子どもたちが自らの考えや思いを表現できる力を育てることを目的としています。
STEAM教育とは何か?
STEAM教育は、異なる分野の学びを結びつけ、問題解決能力を育む教育手法です。特に幼児期においては、遊びや生活を通じて自然に学べる環境が求められています。このプログラムでは、遊びの中で想像力や観察力を養い、協力して物事を解決していく力を身につけることを目指しています。
例として挙げると、子どもたちが「歌」に取り組む際、歌うだけでなく、その歌詞の意味や背景を考えたり、道具を使って何かを創制作したりする体験が含まれています。これにより、自分の考えを他者に伝える力や、協働する楽しさを感じることができます。また、子どもたちが「誰かのために」という視点を持つことで、工夫や調査活動を行い、エンジニアリング的な経験を積むことが特徴です。
モデル園でのプログラム実施
モデル園として選ばれた千葉県柏市及び神奈川県横浜市では、6月から5歳児クラスを対象に「歌」と「劇」に関連するプログラムの実施が予定されています。7月以降はプログラムの内容をより充実させ、10月には全国規模での導入を目指しています。また、2023年には3~4歳児クラスや2歳児クラス向けのプログラムの開発も計画されています。これによって、ニチイキッズに通うすべての子どもたちに高品質な教育プログラムが提供される予定です。
保育理念と教育向上
ニチイキッズは「おもいっきり遊ぶ。おもいっきり学ぶ。」という保育理念を掲げており、このSTEAM教育を教育の核として取り入れています。これにより、園児たちは創造的かつ協働的に問題を解決する力を育成し、小学校との連携強化や保育サービスの質向上を図ります。教育の多様化が進む中、子どもたちが未来を切り拓く力を身につけるための基盤作りが進められています。
共同開発の背景
昨今、AIやロボットなどの技術革新が進む中、子どもたちには未来社会を創造するための表現力が求められています。これを見越し、ニチイ、東京学芸大学、立正大学が協力し、保育活動の中での表現力を育むことが重要であると考え、このSTEAM教育プログラムの共同開発に至りました。特に、教育に関する知識を地域に還元し、健全な育成環境を整備することに貢献することが目的です。
この取り組みが全国に広がり、多くの子どもたちに新しい学びの機会を提供することが期待されています。今後の動きに注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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株式会社ニチイ学館
- 住所
- 東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ
- 電話番号
-
03-5834-5421