AIセキュリティとガバナンスの革新
2026年7月22日から24日まで、幕張メッセにて開催された「AIセキュリティ&ガバナンス EXPO 2026」において、First Recon AIが初めて出展しました。このプラットフォームは、日本国内でPersefoni Japan合同会社が展開しているエンタープライズ向けのAIセキュリティとガバナンスに特化したもので、生成AIの普及を背景に注目を浴びています。
展示会では、約2万人が来場し、First Recon AIブースは中小企業から大手企業まで幅広く訪れました。来場者との情報交換を通じて、生成AIの活用状況やそれに伴う課題に対する意見が多数集まり、活発な議論が行われました。
展示会で明らかになった日本企業の動向
展示会を通じて、日本企業における生成AIの活用は「導入段階」から「AIセキュリティとガバナンスの整備段階」へと進化していることが浮き彫りになりました。以下は、その中で得られた6つの重要な知見です。
1. 機密情報漏洩対策の重要性
多くの企業から「生成AI利用時の機密情報漏洩リスク」が最も多く相談されました。社内ルールで「機密情報を生成AIに入力しない」とする企業も多いですが、技術的な対策を模索するニーズが高まっています。安全なAIの活用を目指す投資が始まっています。
2. シャドーAIの可視化・制御
承認されていない生成AIの利用状況を把握し、制御することが企業にとっての課題となってきています。煩雑になりがちなAIサービスの可視化が企業ポリシーに従った制御に求められているのです。
3. AIガバナンスの実装
AI導入を行うことにとどまらず、企業全体での安全かつ効率的な運用に向けたガバナンスの実装が進んでいます。全社展開を見据えた取り組みが本格化しています。
4. マルチLLMの活用
複数の生成AIを活用する「マルチLLM戦略」が現実味を帯びています。Microsoft Copilotに加え、他のAIサービスの導入も考慮されるようになり、企業は性能やコストを考慮した選択を迫られています。
5. AIコストとROI管理
生成AIのコスト管理は新たな経営課題として浮上しています。ライセンス費用やトークン利用料の可視化と同時に、ROIを明確にするニーズが集まっています。
6. 統合したAIガバナンスの期待
AIエージェントの利用が広がる中、複数のAIやAIエージェントを一元的に管理する基盤に対する関心が高まっています。長期的な視点でのAIガバナンス体制の構築が求められています。
企業からの要望と展望
展示会では、生成AI利用の際の機密情報管理をはじめ、シャドーAIの可視化、複数AIの統制、コストとROIの可視化、そしてAIエージェント時代に向けたガバナンスについて多くの相談が寄せられました。
First Recon AIの国担当マネージャー遠藤丈寛氏は「AI活用において、企業は『どのAIを使うか』ではなく『どう安全に効率的に活用するか』が議題になっている」と語ります。
今後、First Recon AIは国内企業やパートナーとの連携を強めつつ、安全で持続的な生成AIの活用を支援し、AIセキュリティとガバナンスの普及を目指していきます。
AIの未来に向けた地図は、展示会を経てよりはっきりと見えてきたと言えるでしょう。