地域の安全を支える新たな観光DXモデルが始動！北海道・斜里町の挑戦

地域の安全を支える新たな観光DXモデルが始動！

先日、AUTHENTIC JAPAN株式会社（本社：福岡市中央区、代表取締役社長：久我一総）が、INCLUSIVE株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：藤田誠）と協力し、北海道・斜里町での観光安全DXモデルを構築する事業が、総務省の「地域社会DX推進パッケージ事業」の採択候補として選ばれました。この取り組みは、デジタル技術を駆使して地域社会の課題を解決し、地方創生を実現することを目指すものです。

地域が抱える課題

知床半島はその美しい自然景観でも知られていますが、携帯通信が不十分な地域も多く、観光における安全性が懸念されています。観光船や登山・トレッキングを楽しむ人々にとって、万が一の事態が起きた際に位置を特定することが難しいため、この問題を解決するための新たな取り組みが求められていました。

取り組みの中心にあるLPWA通信技術

今回のプロジェクトでは、LPWA（Low Power Wide Area）通信技術を活用し、安全確保を図る革新的なシステムを構築しています。具体的には、観光船の乗員や登山客が携帯するGPS機能付き発信機（ココヘリ発信機）によって、リアルタイムでの位置情報を確認できる仕組みを導入します。

万一の遭難が発生した場合には、Bluetooth機能を駆使して迅速な捜索を行うことができるため、この新たなシステムは観光の安全性を大きく向上させることが期待されています。

地域観光とブランド価値の向上

また、この取り組みを通じて、INCLUSIVEが持つコミュニケーションのノウハウと連携し、地域内外の関係者とのつながりを強めていきます。その結果、地域観光の信頼性が向上し、ブランド価値が高まることが大きな目標です。

未来への展望

今回の観光安全DXモデルが成功すれば、通信環境が厳しい場所でも安心して観光できる先進例として認知されることでしょう。北海道に留まらず、全国の観光地へと展開し、安全を新たな観光価値とすることで、持続可能な観光モデルへとつなげたいと考えています。

AUTHENTIC JAPANとINCLUSIVEの強力なタッグ

AUTHENTIC JAPANは、山岳捜索サービス「ココヘリ」を提供しており、会員には専用の発信機が貸与されています。これにより、遭難時には早急に位置を特定し、捜索に必要な時間を短縮することが可能です。

一方、INCLUSIVEは、「ヒトを変え、事業を変え、社会を変える。」というビジョンのもと、メディア事業やコミュニケーションコンサルティング、人工衛星データの活用など多岐にわたる事業を展開しています。

両社の連携により、観光安全を実現する新たなモデルが着実に進んでいることは、地域住民や観光客にとっても大きな安心材料となるでしょう。