木更津の新農業
2023-06-28 13:00:01
木更津から始まる新たな農業モデル:環境に優しいアクアポニックスプロジェクト
木更津から始まる新たな農業モデル
千葉県木更津市で新たな農業モデル、アクアポニックスプロジェクトが始まります。このプロジェクトは、空き倉庫と太陽光発電を組み合わせ、循環型農業を実現するためのもので、水産養殖と水耕栽培を結びつけたものです。特に、アクアポニックスは、持続可能な食料生産の手法として国内外で注目されており、このタイミングで木更津に導入されることは大きな意義を持っています。
1. アクアポニックスとは
アクアポニックスは、水産養殖と土を使わない水耕栽培を組み合わせた、新しい形の農業システムです。魚の排泄物を栄養素とし、それを植物が吸収、また植物からの水は魚の水槽へ戻るという自然のサイクルを利用します。この手法により、環境への負担を最小限にしつつ、持続的な食料生産が可能となります。
2. 2050年を見据えた取り組み
木更津モデルは、2028年までに地域課題を解決し、持続可能な都市づくりを推進することを目指しています。具体的には、新たな農業オペレーションを通じて、廃校や耕作放棄地の利活用を計画しており、高齢化や少子化が進む地域社会の活性化を支援していく方針です。
3. 教育への取り組み
また、プロジェクトは地域社会に対する教育的な側面にも焦点を当てています。レスリング日本一を誇るメンバーが中心となり、子どもたちに食と環境についての教育を提供する、アクアポニックスを利用した環境教育プログラムが展開される予定です。
4. 成果の見込まれるビジネスモデル
アクアポニックスの導入により、特に高麗人参と錦鯉の生産が注目を集めています。高麗人参は、アクアポニックスにより育成期間が大幅に短縮され、年間数回の収穫が可能となります。また、錦鯉は輸出においても高い需要があり、地域経済を支える一助となるでしょう。
5. クラウドファンディングの成功例
このプロジェクトは、クラウドファンディングを経て、目標金額の282%に当たる141万円を集める成功を収めました。これにより、木更津モデルの実験施設の設立資金が調達され、地域住民や企業からの関心が高まっています。
6. 応援企業との連携
さらに、地元企業との連携を強化し、サステナブルな地域循環社会の実現を目指して進む「IGNITION」の取り組みは、地域に密着したビジネスモデルの典型と言えるでしょう。
まとめ
このような持続可能な取り組みを通じて、木更津市は地域課題の解決だけでなく、次世代への教育も同時に行いながら、新しい農業モデルの確立を目指しています。今後の展開に期待が寄せられます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社IGNITION
- 住所
- 千葉県袖ケ浦市袖ケ浦駅前1丁目39番地7-702
- 電話番号
-
080-1353-6823