紀伊山地シンポジウム
2024-10-28 11:16:13

紀伊山地の霊場と参詣道20周年記念シンポジウムの開催概要

2024年12月15日(日)、明治大学駿河台キャンパスで「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録20周年を記念したシンポジウムが開催されます。このシンポジウムでは、世界的に評価される自然と文化が融合した熊野の魅力を再発見し、地域の未来を見据える重要な機会となることが期待されています。

「紀伊山地の霊場と参詣道」は、吉野・大峯の山岳修験、高野山の真言密教、そして自然崇拝の熊野三山の3つの霊場で構成され、さらにそれらを結ぶ参詣道と文化的景観が一体となっています。このユニークな構造は、紀伊半島内において異なる起源を有する霊場が相互に影響し合い、共存している証拠です。この背景には、2004年に世界遺産に登録された際の高い評価があるのです。

熊野は特に、その受容性が際立っています。男性や女性、身分や信仰に関わらず、多くの人々を迎え入れる環境は、多くの伝説に語られてきました。これが熊野の豊かな歴史的・文化的背景を支えているのです。

また、南方熊楠(1867-1941)は、幕末から大正にかけて熊野の自然と文化の保全に尽力した renowned な思想家です。彼は、政府の神社合祀令に対抗し、熊野の神社や森を守るために没頭しました。彼はエコロジーの概念を用いて、古来の神社が地域社会の精神の根幹を成しており、その文化的意義を訴えました。熊楠が手を尽くした結果、現在語り継がれている「熊野古道」やその文化的景観は、熊楠の理念に基づいたものが多く含まれています。

シンポジウムのプログラムは、基調講演とパネルディスカッションで構成されています。基調講演には、熊楠賞受賞者である中沢新一氏が登壇し、熊野に関する洞察を共有します。また、パネルディスカッションでは、中沢氏を含む著名なゲストたちが熊楠が目にした熊野について議論を交わし、地域の未来の役割を考察します。

参加者は400名まで受け入れますが、入場は無料で事前の申込が必要です。申込が殺到した場合は抽選となり、当選者には12月5日までに通知されます。申込は専用のフォームや電話で受け付けており、詳細は田辺市観光振興課のWEBページをご覧ください。

このイベントは、熊野の自然や文化を再評価し、その魅力と神秘的な精神性を共有するための重要な機会です。参加を通じて、地元の文化への理解を深め、新たな絆や知見を得ることができるでしょう。ぜひ足を運んで、熊野の奥深い魅力に触れてみてください。


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会社情報

会社名
和歌山県田辺市
住所
和歌山県田辺市東山一丁目5番1号
電話番号
0739-22-5300

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