若松貴志、スイスで話題!
2024-07-02 09:54:15

現代アーティスト・若松貴志、スイスのアートフェア「VOLTA BASEL 2024」で注目を集める!独自の「傷」を表現手法にした作品が話題に

現代アーティストの若松貴志さんが、スイスで開催された国際的なアートフェア「VOLTA BASEL 2024」に初出展しました。

若松さんは、アルミニウムや真鍮などの金属板にデジタル・リトグラフで色付け、さらに傷をつけることで独自の表現手法を確立しています。これまでデジタルによる風景作品が主だった若松さんですが、2023年からこの新たな表現技法を取り入れ、活動の幅を広げています。

「VOLTA BASEL 2024」は世界中から47のギャラリーが集結するアートフェアで、多くのアートコレクターが訪れます。若松さんは、これまで培ってきたスタイルを捨て、新たな表現技法で制作した作品群がどのように受け止められるのか、注目していました。

今回の出展で注目を集めたのは、ブースの中心に置かれた横幅2mの大作《夢想》です。ドビュッシーの曲からインスピレーションを受けたこの作品は、真鍮板をベースに傷によって付けられた繊細な金色の輝きが、来場者の目を惹きつけました。

若松さんの独自の表現手法である「金属傷」は、多くの来場者から「見たことのない技術がとても興味深い」「ヨーロッパのインテリアに合っている」「壊れて出来る傷が美しさに変わる」といった好意的なコメントを受けました。

また、7本の作品で構成された《Seven Melodies》も好評でした。この作品は、七大陸、七つの海、七元徳、七音階といった私たちの世界を構成する要素を表現しており、リズミカルな配置が「メロディ」を感じさせるという声も聞かれました。

さらに、小品4点の《Playing Water III, IV, V, VI》は、統一されたテーマとサイズで展示され、大作とは異なる趣きを感じさせていました。このシリーズは、若松さんが金属傷による表現技法を生み出すきっかけとなった「水」をモチーフにしており、今後の展開が期待されています。

特に注目を集めていたのは、80×60cmの作品《Elégie》と《雨の庭》でした。どちらも金属傷の表現が豊かで、美しい色合いで、鑑賞者を魅了しました。今回のフェアで販売されたのは《Elégie》で、3200スイスフラン(約56万円)で取引されました。

若松さんは、グラフィックデザイナーとして活躍する傍ら、2017年から独自の芸術活動をスタートさせました。当初はInstagramでの作品発表でしたが、2021年4月にシンガポールのホテルで初の個展を開催、その後も東京、パリなどで個展やグループ展を開催するなど、着実に活動を続けています。美術教育を受けていない若松さんだからこそ生み出す独自の芸術世界に、今後も注目が集まります。


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