国土交通省モデル事業「なりわい暮らし研究会」の進行状況
大阪市にて進行中の「なりわい暮らし研究会」では、国土交通省が推進する「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」の一環として、新たな住まいと暮らし方についての提案がなされています。最近行われた第1回ワークショップに続き、8月29日には第2回ワークショップが予定されており、参加者は自分自身の人生後半の居場所や役割を具体的に描いていく予定です。
第1回ワークショップ「知る」
8月1日に行われた第1回ワークショップでは「人生後半を再設計した実践者に学ぶ」というテーマが掲げられ、食を通じて新たな一歩を踏み出した三人の実践者がパネルディスカッションを行いました。彼らはそれぞれ、自らの活動を始めるきっかけや、初めの一歩、活動を続けながらの変化などを語り、特に小さく始める重要性を強調していました。経験をもとに自分らしいスタイルを確立していく過程は、多くの参加者にとって勇気づけられるものだったことでしょう。
このワークショップでは、参加者が「なりわい」を見つけるための指針となるミニ講座も行われました。これは、「やってみたい」という気持ちを「できそう」に変えるための人生後半のロードマップを提示したものです。仕事や趣味、過去の経験などから自分に合った「なりわい」を探り出し、それを実現させる方法を参加者と一緒に考える貴重な時間でした。
第2回ワークショップ「描く」
続く第2回ワークショップは「描く」をテーマに、参加者それぞれの人生後半の暮らしについて具体的に考える機会となります。この「描く」という作業は、自分の居場所や役割を思い描き、その先にある「なりわい」とそれを支えるための生活設計を考える、大変重要なプロセスです。
今回は特定のモデル候補地「箕面白島ヴィレッジ」を舞台とし、参加者は約600坪の敷地で、どのように暮らし、どのような「なりわい」を育むことができるかを議論します。地域とのつながりを意識し、未来の暮らしがどのように展開していくのかを各自が想像する時間が設けられます。「ここで育つなりわいは何か?」「地域や多世代がつながるためには何が必要か?」といった問いを元に、実践的なアイデアを出し合います。
このワークショップでは「なりわい暮らしの終い方」についても言及されます。活動を続けていく中で考慮すべきこと、例えば「いつか終える時」に何を考慮すべきなのか、誰かに引き継ぐことになるのか、また万が一の時にどんなリスクを考慮するかなど、人生後半における“終活”とも言える重要なテーマが扱われます。
開催概要
- - 第1回:8月1日(土)「知る」
- - 第2回:8月29日(土)「描く」
- - 第3回:9月26日(土)「体感する」
- - 第4回:10月17日(土)「つながる」
それぞれのワークショップは、大阪科学技術センターにて開催され、参加者にはアンケートや意見交換を通じて、モデル事業の検証をお願いしています。
国土交通省が推進するこの事業は、私たちが未来に向けてどのように暮らし、役立ち合っていくかを再考する貴重な機会と言えるでしょう。参加者一人ひとりがそれぞれの「なりわい」を見出していく過程を通して、より良い地域社会を形成していく事が期待されます。