長崎大学榎波教授が革新通信デバイスの開発に取り組む

長崎大学の榎波教授と革新技術の未来

長崎大学工学部の榎波康文教授が、次世代の通信インフラを支える革新的な通信デバイスの開発に乗り出しました。これは、科学技術振興機構が推進する「大学発新産業創出基金スタートアップ・エコシステム共創プログラム」に採択されたプロジェクトの一環であり、今後のデータセンターの進化に大きな期待が寄せられています。

プロジェクトの背景

近年、生成AIを始めとするテクノロジーの発展により、データセンターの需要が急激に拡大しています。しかし、これに伴いデータ通信の運用負荷が増し、電力消費も膨れ上がるという課題が浮上しています。榎波教授はこの問題を解決するために、独自の通信デバイス「薄膜ガラス・有機光変調器」の開発に取り組んでいます。これにより、データセンターの通信能力を大幅に向上させるための新たな手段を提供することを目指しています。

技術の詳細

榎波教授の開発する通信デバイスは、従来の技術と比べてなんと4倍の高速通信を実現しながらも、電力消費を抑えることが可能です。このデバイスは、薄膜ガラスとポリマー材料を利用することで、さらなる通信の広帯域化と低コスト化を実現しています。

みらい創造インベストメンツの支援

今回のプロジェクトは、株式会社みらい創造インベストメンツが事業化推進を支援します。みらい創造は、研究開発型スタートアップの創業から成長まで幅広くサポートしているベンチャーキャピタルで、特に大学との連携を重視しています。これまでに4社の上場やM&Aを実現しており、技術の社会実装に向けてしっかりと伴走しています。