聖徳太子の足跡をたどる「お太子さん」大行事へのご招待
加古川市は、兵庫県の中でも特に大阪や神戸へのアクセスが便利な地域で、近年は住宅地としても成長を続けています。しかし、この市には数多くの歴史的な古墳や寺院も点在しており、特に聖徳太子ゆかりの地として深い伝統を持っています。
その中心的存在であるのが、589年に聖徳太子自身の手によって設立されたとされる『鶴林寺』です。この寺院には、平安時代から室町時代にかけての数々の国宝や重要文化財が多数保管されており、歴史愛好家にとっては訪れる価値があるスポットとなっています。
特に注目すべきイベントが、毎年開催される『聖徳太子会式』です。この行事は、お太子さんの別名で親しまれ、3日間にわたって聖徳太子の御命日を中心とした法要が行われます。具体的には、3月21日に春彼岸法要が、22日に聖徳太子報恩法要が、そして23日には大般若経転読法要と採灯護摩供が予定されています。
聖徳太子会式での献奉
特に目を引くのは、23日の大般若経転読法要後に行われる火渡りです。このイベントには参加者が多く、家庭や地域の安寧を願い、さまざまな人々が集まります。火渡りの儀式は、参加者が願いを込めて火の上を渡るもので、新たな自分に生まれ変わる機会ともされています。
パワースポットと屋台の賑わい
鶴林寺内には、『ふりきる門』という新たなパワースポットも設けられており、訪れる人々はその特別な場所で新たなエネルギーを得ることができます。さらに、行事期間中は境内に多くの屋台も出店され、訪れた人々で賑わいます。京都報音舎による仏教書籍や墨蹟の展示販売も行われ、地域の文化を楽しむことができます。
無料で楽しめる入山
この『聖徳太子会式』は、参加者が3日間無料で入山できるようになっており、特に訪れるタイミングによっては秘仏の植髪太子像も拝観できる貴重な機会となります。また、法要の初日と中日はそれぞれ専用の場所で行われるため、初めて訪れる方も安心して参拝できます。
交通アクセス
鶴林寺へのアクセスは、公共交通機関を利用することができ、JR加古川駅からバスで8分、徒歩で30分程度の距離にあります。また、車でのアクセスも容易で、加古川バイパスの加古川ランプからは約10分、山陽自動車道の三木小野インターからは約30分で到着することができます。
このように、加古川市に位置する鶴林寺の『聖徳太子会式』は、歴史や仏教文化を体験する魅力的な機会です。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。