日本電気硝子株式会社(NECグラス)が、滋賀県大津市に本社を構え、開発した化学強化専用の超薄板ガラス「Dinorex UTG®」が、世界的に評価されているスマートデバイスメーカーHONOR(オナー)の最新折りたたみスマートフォン「Magic V Flip2」に採用されました。HONORは、2013年にHuawei(華為技術)のサブブランドとして設立され、2020年に独立した企業として、瞬く間に市場での存在感を高めてきました。特に、HONORは革新的なデザインと高性能を持つ機種を次々と発表し、国内外でその人気を広げています。
「Magic V Flip2」は、HONORの次世代スマートフォンで、本体内側のメインディスプレイに「Dinorex UTG®」を採用しています。このガラスは、髪の毛よりも薄い板厚をもち、しかも20万回もの開閉テストに耐えるという高信頼性を誇ります。折りたたみスマートフォンにとって、耐久性と表示品質は避けて通れない要素であり、「Dinorex UTG®」はこの両方を兼ね備えています。
「Dinorex UTG®」は、その革新的な特性が多くの国際的な評価を受け、モトローラやXiaomi(シャオミ)に次いで、ついにHONORの端末にも搭載されました。折りたたみスマートフォン市場における「Dinorex UTG®」の採用はますます広がっており、今後も日本電気硝子は先進的なガラス材料を通じて、次世代のモバイルデバイスの発展に寄与していく見通しです。
「Dinorex UTG®」について詳しく見てみましょう。このガラスは、折りたたみ型スマートフォンといったフレキシブルデバイス向けに特別に設計され、液晶や有機ELテレビのディスプレイで培った成形技術を活用しています。その特徴には以下のものがあります:
1.
高い表面平滑性と板厚の均一性:これにより、ガラス表面の質感が高く、映像美を引き立てます。
2.
直径3mm以下(R1.5)でも曲げ可能:優れた曲げ特性を持ち、デザインの自由度を向上させます。
3.
繰り返しの折りたたみに耐える高い信頼性:長期間の使用でも安心して利用できる耐久性を提供します。
これらの特長により、デバイス本来のフレキシブル性を損なうことなく、高精度な表示品質と、傷や衝撃に対する高い耐性を確保しています。「Dinorex UTG®」は、次世代モバイルデバイスに欠かせない高機能材料として、世界各国で注目を集めています。
日本電気硝子株式会社について
日本電気硝子株式会社は、1949年に設立され、滋賀県大津市に本社を置く世界有数の特殊ガラスメーカーです。同社は、特殊ガラスの製造や販売を中心に、ガラス製造機械の製作・販売も行っています。特殊ガラスは、半導体、ディスプレイ、自動車、エネルギーなど多岐にわたる分野で活躍しており、70年以上の歴史の中で培った技術と実績により、国内外で高い評価を受けています。企業の公式ウェブサイトは
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