トーゴパビリオンで体験する多様性と包摂社会の魅力

大阪・関西万博でのトーゴパビリオンは、訪れる人々に「見て」「触れて」「聞いて」楽しむ体験を提供しています。西アフリカに位置するトーゴの独特な文化や歴史、そして多様な民族背景を基にした社会の包摂をテーマに掲げています。このパビリオンでは、トーゴの文化がどのように発展し、共存しているのかを学ぶことができます。

トーゴと包摂社会

トーゴは、南北の風土が異なり、様々な民族が共存する国です。この多様性は、文化や歴史を通じて表現され、独立の精神と地域文化が息づいています。万博では「力強い経済成長のための包摂政策と社会的保護政策」をテーマにしており、トーゴが進める「誰ひとり取り残されない社会」を実現するための取り組みを紹介しています。これにより、訪れる人々はトーゴの文化を深く理解し、共感する機会を得ることができます。

クリステル＝ファファジパヌさんによる楽器演奏

パビリオンでは、トーゴ出身のアーティスト、クリステル＝ファファジパヌさんが訪問者に伝統楽器の演奏を直接教え、共に楽器を奏でる体験ができます。子どもたちがパヌさんの動きに合わせて楽器を振る姿は、言葉を超えて交流が生まれる瞬間を生み出します。これは、年齢や国籍に関係なく参加できる体験として、多様性と包摂社会の理念にぴったりです。

パビリオン内では、多種多様な文化を感じることができる展示も行われています。例えば、トーゴ南部の地域を代表する伝統楽器の数々が展示されており、実際に手に取って音を出すことができるのです。アドンドやアシヴイなどの楽器は、地域の宗教的儀式や祭りで使われており、トーゴの文化を体現しています。

多様性を尊重するトーゴの文化

トーゴパビリオンでは、単なる伝統音楽や文化の展示にとどまらず、包摂政策の理念も強調されています。多様な民族や文化を等しく尊重し、それぞれの生活や表現を光輝かせるというトーゴの姿勢は、訪問者に強いメッセージを届けます。また、パネル展示によっては、トーゴ国内で進行中の社会的プロジェクトについても説明されており、全ての人々に包摂的な社会の実現を目指す努力が紹介されています。

トーゴナショナルデーの文化イベント

8月21日（木）にはトーゴのナショナルデーが開催され、様々なアーティストがトーゴの文化と伝統を表現するパフォーマンスを行います。「トーゴの王」と称されるキング・メンサの力強い歌声や、アヴーデの独創的な音楽、ヌナナ舞踊団の多彩な演目は、トーゴの豊かな文化を来場客と共有する機会です。

終わりに

トーゴパビリオンは、単なる展示にとどまらず、訪れる人々がトーゴの文化を「見て」「触れて」「聞いて」楽しむことで、包摂社会の重要性を感じられる場所です。多様な文化が共存するトーゴの魅力を体験するために、ぜひこの機会に訪れてみてください。特に、伝統音楽の生演奏やアーティストとの交流は、心に残る貴重な体験となるでしょう。これらは、未来の社会においても大切な価値となることでしょう。