岩手銀行の寄付貢献型私募債での資金調達
2025年2月、株式会社ボルテックス(東京都千代田区)は、岩手銀行(岩手県盛岡市)から提供される『いわぎんSDGs私募債』(寄付貢献型私募債)を通じて、5億円の資金を調達しました。これにより、同社は長期的な運転資金を確保し、さらなる事業展開に向けての基盤を強化しています。
SDGsへの貢献
『いわぎんSDGs私募債』は、私募債を発行する際の手数料の一部を原資として閉じ込めたもので、SDGsの達成に寄与する団体に寄付が行われます。この取り組みは企業の社会的責任(CSR)を果たすと同時に、地域社会への貢献を目指しています。ボルテックスは、調達した資金を使って、持続可能な社会の実現に向けた活動にも投資する方針です。
ボルテックスの理念
ボルテックスは、1999年に宮沢文彦代表が設立した企業で、経営に新たな常識をもたらし、経済の格差を是正することを目指しています。企業財務に関する新しいソリューションを提供することで、資産の健全な循環を促進し、社会的課題に対する解決策を提供しています。
今回の資金調達もその一環として位置づけられ、地域経済に良い影響を与えることが期待されています。
取り組みの発表と今後の展望
ボルテックスは寄付式の開催を予定しており、詳細が決まり次第告知されるとのことです。地域社会への寄付は、企業としての評価を高めるだけでなく、SDGsの実現にも寄与する重要な施策であり、二重の意味で意義深い取り組みとなります。
企業の成長と従業員の力
ボルテックスは、東京をはじめとして札幌、仙台、新潟、金沢、名古屋、大阪、広島、福岡、鹿児島の各地に支店を持ちます。2025年3月期には売上高が1,038億円、経常利益が134億円、賃貸用不動産の保有物件額は694億円に達すると見込まれています。従業員数も743名と多岐にわたり、事業の拡大が進んでいます。
最後に
企業が持つ資金力をただ利益に還元するのではなく、地域や社会に対する意味を見出すことが、今後の成長においても重要なポイントとなるでしょう。ボルテックスの今後の活動や寄付の行く先に目が離せません。地域社会とともに成長していく姿勢を大切にしつつ、社会に対する貢献を続けていくであろうボルテックスの動向に注目です。