豊中市で子どもたちの新しい居場所『かぜ』が誕生
令和の時代にふさわしい新たな試みとして、豊中市に現れる子どもたちのための温かい居場所『かぜ』が注目を集めています。この団体は、地域の営みの中で育った大人たちが、社会的に孤立している子どもたちに対して提供する新たなサポートの形です。2024年12月初旬の初開催を目指し、準備が進められています。
『かぜ』の誕生の背景
この活動を立ち上げたのは、広告代理店『アドキタ~北摂の広告代理店~』の石谷太志さんと、元中学校教員の玉置晃さんです。ビジネスだけではなく、地域貢献の一環として「何かできることはないか」という思いが彼らの活動の原動力となっています。
石谷さんは、自身の育った地域における不登校や非行の子どもたちを見てきました。その過程で、家や学校という本来の「安心できる場所」を持てない子どもたちについて深い思いを抱くようになりました。彼は、「もし、あの時に子どもたちが安心して過ごせる場所があったなら、未来は違ったかもしれない」と語ります。この体験を通じて、彼は子どもたちが心から安心できる居場所を作りたいという夢を持つようになりました。
同じ想いを持つ仲間との出会い
その思いを形にするため、石谷さんは玉置晃さんと出会います。玉置さんも、教育現場でのキャリアの中で、集団生活に馴染めずに困難を抱える子どもたちの姿を目にし、特別な支援が必要だと感じていました。彼自身が運営する塾でも、様々な事情を持つ子どもたちに寄り添う重要性を強く認識していたのです。
玉置さんは、「それ、僕がずっとやりたかったことなんです」と強い共感を示し、二人は意気投合します。こうして、地域を想う経営者と教育者の思いが結集し、『かぜ』は誕生しました。
『かぜ』に込められた願い
団体名『かぜ』には、笑顔がかぜのように広がる未来への願いが込められています。『かぜ』のビジョンは「笑顔がかぜの様に拡がる未来」です。彼らのミッションは「できた体験を増やす」とし、存在意義は「安心と温かさ」が根本にあります。大切にする価値観は「みんな一緒」であり、誰でも受け入れられる環境を整えることを職務しています。
温かい居場所としての『かぜ』
『かぜ』は単なる学習支援の場ではありません。子どもたちが自分のペースで学び、安心して過ごせる家のような場所を目指しています。活動が始まると、算数、英語、理科などから「今、特に教えてほしい教科」を選別し、持参した教材に合わせて個別に指導を行います。一人ひとりのペースを大切にし、子どもたちの理解が深まるまでじっくりと向き合います。
玉置さんは、教員時代に苦しむ子どもたちの姿を見続けてきた経験から、「必要なのは、同じペースで進むことではなく、寄り添う時間と場所だ」と強調します。石谷さんも、「これは単なるビジネス活動ではなく、子どもたちのための純粋な活動です。学校とは異なる、第三の居場所を提供したい」と述べています。
活動概要
- - 団体名:かぜ
- - 初開催:2024年12月初旬を予定
- - 活動場所:豊中市豊南町西3-12-21の予定
- - 対象:小学生、中学生、高校生、保護者
- - 定員:5~6名程度
- - 参加費:子ども 1回300円 / 大人 1回500円(予定)
- - 連絡先:[email protected]
- - 担当者:玉置晃
運営者の紹介
大阪府公立中学校の教員として36年間、多くの子どもたちと向き合ってきた専門家。退職後、『TAS多目的塾』を設立し、多岐にわたる学びの場を提供。
豊中市で生まれ育ち、地域密着型の広報戦略を展開する『アドキタ』を運営。自身の経験から、地域の子どもたちに寄り添う活動の重要性を強く感じている。
結び
このように、『かぜ』は地域の子どもたちに対する温かい想いと支援が込められた活動です。初開催が待ち遠しいですね。