ママの聴く力が社会を変える!NPOを支えるメンタリングプログラム
近年、NPOの活動が注目を集めていますが、その運営には多くの課題が潜んでいます。人材不足、資金不足、そしてスタッフの燃え尽き症候群(バーンアウト)など、NPOが抱える困難は多岐に渡ります。そんな中、新たな支援の形として注目されているのが、「メンタリング」です。
認定NPO法人サービスグラントは、2024年度も「NPOメンタリングプログラム」を実施します。このプログラムでは、子育て経験を持つ女性たちがメンターとなり、NPOスタッフをサポート。仕事で培ったスキルと、子育てを通して磨かれた「聴く力」を活かし、NPOの活動を支えています。
メンターの役割:単なるアドバイスを超えた伴走型支援
メンターは、単にアドバイスをするだけでなく、NPOスタッフの話をじっくりと聴き、課題を一緒に整理していきます。そして、スタッフ一人ひとりが持っている能力や可能性を最大限に引き出し、次のステップへと進むための伴走者としての役割を担います。
このプログラムで特に重視されているのは、「聴く力」です。NPOスタッフは、日々の業務に追われ、自分の気持ちを話す時間や機会が少ないことが多々あります。メンターは、そんなスタッフの話を丁寧に聴き、共感することで、心の負担を軽減し、新たな活力を与えます。
プログラムの背景:孤独・孤立対策とNPOの持続可能性
このメンタリングプログラムは、2024年4月に制定された「孤独・孤立対策推進法」にも関連しています。NPOは、地域社会のつながりを維持・強化する上で重要な役割を果たしており、その活動を支えることは、社会全体の幸福度向上に繋がります。
サービスグラントは、2005年の設立以来、1900件を超えるプロボノ支援を提供してきました。その経験から、NPOスタッフの孤独感や、キャリアパスを描けないまま離職してしまうケースを数多く見てきました。このプログラムは、そうした問題の解決に貢献することを目指しています。
メンターとしての参加メリット:自身の成長と社会貢献
メンターとして参加する女性たちにとっても、このプログラムは大きな学びの機会となっています。他業界の人々と関わることで、新たな視点や考え方を習得し、自身の成長に繋がるだけでなく、社会貢献を実感できる貴重な経験となります。
さらに、子育て中の女性にとって、この活動は社会参加の機会となり、孤立感の解消にも繋がります。仕事と子育ての両立に悩む女性にとって、自身のスキルを活かしながら社会貢献できる場を提供することで、より充実した人生を送るためのサポートとなっています。
まとめ:聴く力と共感力で未来を拓く
「NPOメンタリングプログラム」は、聴く力と共感を武器に、NPOの活動を支え、社会貢献に繋がる画期的な取り組みです。参加するメンター、そして支援を受けるNPOスタッフ、双方にとって大きなメリットをもたらすこのプログラムは、より良い社会の実現に向けて、着実に歩みを進めています。
サービスグラントの今後の活動にも期待しましょう。