テレビ北海道がリモート監視システム「VMO」を導入
テレビ北海道(以下、TVh)は、東京に本社を置く日経ラジオ社(ラジオNIKKEI)からの依頼を受け、短波ラジオ放送の監視業務を開始しました。この新たな取り組みは、TVhが独自に開発したリモート統合監視システム「VMO(バーチャルマスターオペレーター)」を用い、札幌市の監視ルームから遠く離れた東京都内のマスター室を監視・制御するものです。
VMOの概要
VMOは、放送局のマスター業務や、ビル、工場、インフラ設備の監視業務をリモートで行うためのシステムです。このシステムでは、パソコンの画面上に監視ルームのレイアウトを忠実に再現し、実際にその場にいるかのような感覚でリモート監視が可能です。さらに、既存の設備を改修せずに迅速かつ低コストで導入でき、複数の拠点を同時に統合監視することができます。
道外初の導入
この度のプロジェクトは、エフエム北海道(AIR-G・札幌市)や、12月に稼働予定のトヨタ自動車北海道(苫小牧市)に続くものであり、道外の企業におけるVMOの導入は初めてのケースとなります。これにより、放送業界での業務効率の向上が期待されています。
受賞歴
TVhが開発したVMOは、その技術的な革新性が評価され、以下の受賞歴があります。
- - 2023年:映像情報メディア学会の進歩開発賞(現場運用部門)
- - 2023年:民放連賞の技術部門で最優秀賞
- - 2024年:INTER BEE AWARDでコンテンツ制作/放送・メディア部門の準グランプリ
- - 2025年:北海道総合通信局長表彰
- - 2025年:放送文化基金賞(放送技術部門)
今後の展望
今後TVhは、VMOの機能向上に向けた開発を続け、放送業界に留まらず、様々な業種の現場での効率化に貢献していく計画です。この技術が広がることで、進化した放送業務が可能になるだけでなく、特に地方においても新たなビジネスチャンスが生まれることが期待されます。
お問い合わせ
TVhへの問い合わせは以下の通りです:
- - 住所: 札幌市中央区大通東6丁目12番地4
- - VMO推進室: 高橋寿也(Tel: 011-232-7157)
- - 技術・DX推進局: 高橋康二(Tel: 011-232-1122)
この取り組みは、リモート技術が進化する現代において、業務の効率化と高品質なサービスの提供に向けた一歩となります。テレビ北海道の今後の展開に注目です。