株式会社岩手銀行が生成AI「neoAI Chat」を導入し業務効率化を図る

岩手銀行が新しい技術に挑戦



株式会社岩手銀行は、業務の生産性向上を目的として、生成AIアプリケーション「neoAI Chat」を導入することを発表しました。このプロジェクトは、株式会社NTTデータ東北及び株式会社neoAIとの連携により進められ、当行専用の環境で安全に運用されます。今回の取り組みは、新技術の活用を通じて、より質の高い金融サービスを提供するための一環です。

導入の背景



2023年9月から10月にかけて、岩手銀行ではneoAIの協力を得て、生成AIを業務に活用するための実証実験を実施しました。その結果、業務の生産性が大きく向上することが確認され、さらに行内業務に対する活用が期待できるとの判断に至りました。特に、ユースケースに適した機能を簡単かつ高精度で利用できることが、neoAI Chat導入の決め手となりました。

AI環境の構築



生成AIの導入にあたり、岩手銀行専用のアプリケーションおよび環境は、マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」上に設置されました。この環境の構築はNTTデータ東北が行い、その後、NTTデータ東北とneoAIが連携してセキュリティ対策や監視体制を強化しました。これにより、安全で高いレベルでのアプリケーションの運用が実現しています。

neoAI Chatの機能



「neoAI Chat」には、以下のような機能が実装されています。
  • - プロンプトテンプレート機能: アイデア出しや文章の校正に役立つ多様なテンプレートを用意。
  • - データ抽出アルゴリズム: 業務で使用する際に有効なファイル形式(例: .pdf、.docx)の取り込み機能とそれに適したデータの抽出が可能です。
  • - 回答根拠の明示機能: ChatGPTのハルシネーション(嘘をつく)に対処するため、生成された回答の根拠を表示します。
  • - チャットボット機能: 行内データに基づいたチャットボットを活用し、社員間の情報共有を円滑にします。

セキュリティ対策



高いセキュリティを実現するために、以下の対策が施されています。
  • - 安全な運用環境: ChatGPTからのデータ再学習を抑制し、安全運用をサポートします。
  • - 高度な権限管理: ユーザー管理と組織情報管理機能により、権限を厳格に管理。
  • - 各種セキュリティ対策: ワンタイムパスワードやIPアドレス制限、暗号化など、多層的なセキュリティが導入されています。

連携企業の紹介



  • - 株式会社NTTデータ東北
代表: 茂木孝之
住所: 宮城県仙台市青葉区一番町1-9-1
公式サイト

  • - 株式会社neoAI
代表: 千葉駿介
住所: 東京都文京区本郷1-28-10 本郷TKビル5階502号室
公式サイト

これらの取り組みにより、岩手銀行は今後、生成AIを活用して業務を効率化し、顧客へのサービス品質の向上を目指していくとしています。

会社情報

会社名
株式会社岩手銀行
住所
岩手県盛岡市中央通1-2-3
電話番号

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