介護用洗身用具switle BODYが最優秀賞を受賞
株式会社シリウスが開発した介護用洗身用具「switle BODY」が、2024年の日経優秀製品・サービス賞で最優秀賞を獲得しました。この賞は、日本経済新聞社主催のもので、特に優れた新製品や新サービスを表彰するものであり、今回で43回目を迎えます。
受賞の背景
「日経優秀製品・サービス賞」は、毎年数多くの製品やサービスの中から優れたものを選出し評価します。今年は227点の候補の中から、最優秀賞15点を含む計35点が選ばれました。審査基準となるのは、技術開発性、価格対効果性、業績寄与度、成長性、独自性、また産業や社会へのインパクトという6項目です。
審査員からの評価
シリウスの介護用洗身用具switle BODYは各界の著名な審査委員から高い評価を得ました。ファッションデザイナーの芦田多恵氏は、「この商品は介護現場の人手不足を解決する新しい手段」であるとし、介護にかける時間を短縮し、他の活動に時間を充てられる可能性を示唆しました。また、東京女子大学の内田和成教授は、介護業界の深刻な課題に応える製品であるとし、節水機能にも触れ、その環境への配慮を評価しました。
介護用洗身用具 switle BODYの特徴
「switle BODY」は、要介護者をベッドから動かすことなく、寝たままで洗身できるユニークな商品です。荷物や設備を壊すことなく、濡らさずにシャワーを浴びたような体験を提供します。これは何らかの理由で入浴が難しい入居者の衛生を保つために設計されており、約1リットルの水で洗髪や身体洗浄、すすぎまで行えるため、経済的負担の軽減にも寄与しています。
さらに、高齢者ケアを行う医療機関や特別養護老人ホームなどでも利用され、特に自宅での入浴サービスの担い手不足という社会問題に対しても寄与することが期待されています。
製品情報
この製品のサイズは、480mm × 230mm × 290mm、重さは5.5kg(本体のみ)と手軽です。ホースの長さは1.25m、電源コードの長さは2.2mで、清水タンクは1.8L、汚水タンクは2.0Lを備えています。洗浄時は常温や温水を使えるモードが選べる他、水温は38℃から45℃まで調節可能です。
結論
介護用洗身用具switle BODYは、時間と資源の有効活用を促進し、介護業務に伴う負担を軽減する画期的な製品です。今後、社会の高齢化に伴い、ますます重要な役割を果たすことが期待されます。この商品が多くの人々に利用され、介護の現場で大いに役立つことを願っています。