新ブランド『龍水泉』の誕生
長野県の信濃大町に位置する酒蔵、市野屋が新たに立ち上げた日本酒ブランド『龍水泉』。これまでも様々な日本酒を手がけてきた市野屋ですが、世界に通用するお酒を目指しているというのです。『龍水泉』は「食と共に」をテーマにしており、発泡性やアルコール度数を巧みに調整して、料理との相性を重視した製品作りがされています。
龍水泉の独自のラインアップ
このブランドの特徴は、その多彩なラインアップにあります。『龍水泉』は、
ベーシック、
ニューノーマル、
プレミアムの3つのシリーズに分けられ、それぞれ最大で3つのグレード(スタンダード、プルミエ・クリュ、リミテッド)を展開しています。2023年には、1月から10月の間に、毎月2〜3種類の新商品を追加する予定です。
象徴的なブランドスローガン「最上級の口福感」を掲げ、和洋中すべての料理とのペアリングが可能な気軽なお酒を提供したいという願いが込められています。
- - ベーシック:日本酒らしさを保ちつつ、フルーティーで飲みやすい。
- - ニューノーマル:アルコール分を13度以下に抑えた、微発泡の清酒。
- - プレミアム:限定生産で、最高級の米を使い、1年以上熟成された特別なお酒。
水への徹底したこだわり
『龍水泉』では水の選定も重要視しています。単一の水源に限らず、必要に応じて複数の水を組み合わせ、各商品の最適な仕込み水を追求しています。この水に関するこだわりは、商品のラベルに独自の称号として表現されており、
天照、天雅、天星、天空、天火、天風、天水、天地 の称号が与えられています。これらの情報は、社外秘として厳しく管理されています。
モダンな製法での醸造
開栓後も味わいの変化を楽しめるよう、龍水泉は伝統的な製法を用いています。特に、山廃酛や生酛という製法が用いられ、美味しさを引き立てるための乳酸菌を取り込むことで、開栓後も良好な熟成を保つことを目的としています。これにより、今までの日本酒とは一線を画す飲みやすさとフルーティさを実現しています。
海外展開に向けたデザインと工程
『龍水泉』は、海外市場でも通用することを目指して商品設計を行っています。輸送中の品質保持や経時変化を抑えるために、高品質なボトルを採用し、さらには量子力学を応用した資材を使用した輸送ケースも取り入れています。これにより、世界中の料理と素晴らしいマリアージュを楽しむことができると考えています。
市野屋の歩み
市野屋は1865年に創業し、観の移り変わりと共に進化を遂げてきました。2022年から経営体制を刷新し、複数の杜氏が協力して酒造りの担い手となっています。2023年にはフラッグシップブランド『龍水泉』を発表し、日本酒コンクールでの評価を得ることを目指しています。
杜氏たちのプロフィール
- - 最高醸造責任者・佐藤大輔:飲食業界でのキャリアを活かし、日本酒の新しいスタイルを追求。
- - 生産本部長・伊藤 正和:酒造りにおけるデータ解析を重視した職人。
- - 杜氏・大塚真帆:新しい日本酒の創造を目指し、現代的な技術を取り入れています。
市野屋は、世界中の日本酒フリークに愛されるブランドとして成長していくことを目標に、挑戦を続けています。より多くの人に『龍水泉」を楽しんでもらえる日が待ち遠しいです。