東急不動産ホールディングス、AI会議支援システムを開発
東京都渋谷区に本社を置く東急不動産ホールディングス株式会社が、生成AIを活用した「会議支援システム」を開発しました。このシステムは、特許も出願されたもので、デジタル変革を目指す同社のDXビジョン「Digital Fusion」の一環として位置づけられています。2025年から2030年度までに累計1000億円以上の投資を計画しており、先進的な技術を活用して新たな事業を創出しようとしています。
開発の背景
昨今、オンライン会議が一般化する中で、さまざまな議事録作成ツールが登場していますが、これらは「会議内容の要約」に特化したものが多く、過去の経緯や議論内容との整合性が不足していることが課題とされています。このような問題を解決するため、東急不動産は、過去の議事録を活用しながら会議進行をサポートする機能を持つシステムを自社で開発しました。
会議支援システムの特徴
このシステムには、会議の前、中、後での活動をサポートする多様な機能があります。
1. 会議前:準備の効率化
- - 未完了タスク一覧と決定事項の通知:前回の会議での未完了タスクや決定事項を自動的に整理し、メールで通知します。
- - 推奨議案の自動生成:過去の会議内容を踏まえた上で最適な議題を自動的に提案します。
2. 会議中:進行のサポート
- - リアルタイム分析:ライブ音声を分析し、推奨議案に沿った会議の進行をサポートします。
- - 矛盾の検出:現在の発言が過去の決定事項と矛盾している場合、AIが警告を発します。
- - 議題漏れ防止:すべての議題が議論されたかどうかを常に監視し、漏れを防止します。
- - 過去の類似議論の抽出:リアルタイムで関連する過去の議論を抽出し、参考にします。
3. 会議後:アクションの確実化
- - 即時要約送信:会議が終わると同時に要約された議事録を参加者に自動送信します。
- - タスク状態の管理:新規タスクの抽出と共に、以前のタスクの進捗状況も更新します。
- - 次回会議の自動招集:タスクの放置を防ぐため、次回の会議の招集を自動化します。
DXによる価値創造
東急不動産ホールディングスは、今後もAIを駆使した業務改革や知的財産戦略を通じて、社内業務の効率化を図りつつ、お客様に新たな付加価値を提供していく考えです。この取り組みは、企業にとってのデジタル変革を進め、未来の価値創出へと大きく寄与するものと期待されています。
新たなデジタル技術を活用することで、柔軟かつ迅速な意思決定を実現し、競争力を高めようとする東急不動産の取り組みは、今後の業界の標準にもなるかもしれません。