和歌山の中学生が手がけるアロハシャツ制作プロジェクト
和歌山県西牟婁郡すさみ町と白浜町に拠点を置く中学生たちが、AI技術と地域のニット産業を結びつけた独自のプロジェクトを進めています。この取り組みは「南紀熊野AIデザイン部」の一環として、地域の魅力を再発見する目的で実施されています。
プロジェクトの背景
「アロハシャツプロジェクト」は、白浜町を起点に広がる「白浜コネクトプロジェクト」の第二弾として始まりました。このプロジェクトは、地域産業と教育を連携させた取り組みであり、サステナブルなまちづくりを目指しています。2024年4月に始動したこの取り組みは、青少年の育成と地域経済の活性化を同時に図るものです。第一弾として販売されたご当地カプセルトイ「白浜がちゃ」は地元の学生たちがプロデュースしたものです。
AIと地域資源を活用したアロハシャツ制作
このプロジェクトでは、配布される予定の廃棄ニット生地を活用し、アロハシャツをデザイン・制作しています。協力を得たのは、服飾教育に定評のある上田安子服飾専門学校です。縫製は、福祉作業所「ドルフィン白浜自立支援センター」が手がけ、地域の福祉とも結びついています。
実施団体と協力
この活動は、株式会社ウフルが代表を務める「すさみスマートシティ推進コンソーシアム」の一員として実施され、経済産業省の「未来の教室」事業に採択されています。学生たちは、地域の魅力を表現するデザインを考案し、製品に落とし込むためのスキルを養います。
オーエスの役割
オーエス株式会社はこのプロジェクトに対して重要な役割を果たしています。和歌山県白浜町にあるリゾートサテライトオフィスビル「ANCHOR(アンカー)」を運営し、地域と企業の橋渡しをしています。企業との連携を進めながら、地域住民とアーティストとの交流を促す様々な活動を展開中です。
未来を見据えた地域の取り組み
「南紀熊野AIデザイン部」の実施により、学生たちは地域社会とのつながりを強化し、自らの手で創り上げた製品を通じて地域の魅力を再発見することができます。AI技術やデザイン力を駆使することで、地域に新しい風を吹き込み、次世代のリーダーとしての素養を育んでいます。
このプロジェクトは、和歌山の地元産業だけでなく、地域が抱える課題を解決するための意識を高め、持続可能な未来を目指す大きな一歩となることでしょう。アロハシャツが完成した暁には、地域の魅力を広く発信し、訪れる人々に感動を与えることが期待されています。