KiQ × ICOMA共同プロジェクトの展開
最近、デザインファームのKiQが、プロダクトデザインを手掛けるICOAMと共同で、フィジカルAIを生活体験に取り入れるプロジェクトを始めた。このプロジェクトの目指すところは、機能的価値を超えた新たな空間設計と、体験価値を向上させることである。
「SHOSA」コンセプトと共創の哲学
KiQが誇る「SHOSA」コンセプトは、日本特有の身体知を基盤にしており、アートとプロダクトを織り交ぜた新しい人間関係を提案する。両社の共通理念は“モノを作る”ことから“体験をデザインする”へと進化しており、今回のプロジェクトはその理念を具現化している。
第一弾作品の紹介
今回発表されたのは、「AUN dog」、「BONSAI arm」、「tatamo! SHOSA Edition」という3つの作品。それぞれが独立した体験ではなく、連続した経験として再設計されている。
AUN dog
この作品は、AIを活用した対話型の犬型ロボットである。AIが人間とコミュニケーションしながら、共感や温かみをもたらす存在として設計されている。
BONSAI Arm
BONSAI Armは、盆栽を育てるという日本の伝統文化を、ロボティクスを用いて再解釈する試みだ。このロボットは、植物に寄り添い、成長をサポートする役割を持ている。単なる効率化の道具という枠を超え、生命との新たな関係性へと導く。
tatamo! SHOSA Edition
tatamo! SHOSA Editionは、ICOMAのモビリティ「tatamo!」を基盤に、SHOSAの美意識を融合した特別モデル。モビリティをただの道具として捉えるのではなく、暮らしの一部として、環境との対話を深化させる存在として再設計する試みである。
プロジェクトの展望と意義
KiQの探索してきたSHOSAの価値と、ICOMAZの人とモノの関係性の再設計が交差することで、日常に新たな感覚の回路が実装されることが期待される。このプロジェクトを通じて、日常的な行為が更新され、より豊かな生活体験が提案されるだろう。
菊地あかねと生駒崇光のコメント
プロジェクトの発表にあたり、KiQの菊地あかねは「アートを単なる鑑賞対象に留めず、人の生活を変える体験とすることが重要であり、ICOMAとの協業を通じて新たなデザイン段階に進めたことに感謝しています」と述べた。一方、生駒崇光は「プロダクトデザインは単なる美しさの追求にとどまらず、使用する人との関係設計が鍵です。本プロジェクトでは、日常の行為がどのように進化するかを探求しています」と語った。
初公開イベントの開催
「AUN dog」、「BONSAI arm」、そして「tatamo! SHOSA Edition」は、2026年7月18日から7月26日までの期間、表参道のtHE GALLERY OMOTESANDOで開催される菊地あかねの初の個展「いのちの所作」で初めて公開される予定。展示期間中には、共同プロジェクトの背景について語るギャラリートークも予定されている。興味がある方は、ぜひ参加して新たなデザインの可能性に触れてほしい。
この共同プロジェクトは、未来の生活環境を一新する可能性を秘めており、私たちの暮らしや体験のあり方を根本から見直すきっかけを提供してくれるに違いない。